橋本裕の日記
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4年ほど前まで勤めていた高校はいわゆる進学校のはしくれだった。名古屋大学をはじめとする国公立や私立の大学にそれなりの合格者を出していた。そうした学校では、1年生から早朝補習がある。夏休みも、午後までみっちり補習である。すでに四十代の後半に入っていた私には、きつい日々だった。
学校へ河合塾などの有名予備校の講師を呼んで、話を聞く機会もあった。生徒向けと、職員向けに毎年企画され、受験競争に勝ち抜くためのノウハウを色々と聞かされることになる。生徒向けには、「受験勉強で一番効果的なのは、教科書の例題を解くことです。机の上にたくさんの受験参考書を並べている人いるでしょう。かわいそうだけど、その人たちはまず合格できないでしょうね」などと、かなりまっとうな話が多かったのを覚えている。
予備校の全国統一模擬テストも年に何回か実施する。高校の受験指導はもはや予備校の存在を抜きには成立しない。予備校の先生から指導をうけ、データーなどもいただきながら、いわば予備校の下請けのようなことを高校の教師はしているわけだ。共通一次やセンター入試が始まって、入試が複雑になるにつれ、こうした風潮が一般化したわけだ。
職員向けの学習会では、次年度の大学入試問題の予測なども聞くわけだが、これがかなり高い確率で当たるのである。「さすが受験のプロだ」と感心したものだが、「悪問だらけの大学入試」を読んでいて、舞台裏が少し分かった。明日の日記でそのことを書いてみようと思う。
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