橋本裕の日記
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2001年11月05日(月) 平和憲法の精神を実践しよう

 憲法は前文で「平和と世界貢献」をうたっている。そして、第九条で戦争の放棄をうたっている。小泉首相は国会答弁で、憲法前文と九条の間には「すきま」があると発言した。そしてこの「すきま」を埋めるために、自衛隊をインド洋に派遣するのだという。

 例によって、小泉首相の発言がよくわからない。なぜなら、そこに論理的脈絡がつかないからだ。断定的な命題を歯切れよく並べるのが彼のスタイルで、なかなかかっこよく見えたりするのだが、こうした対話を拒む独善的なスタイルは、政治家としてはなはだ危険な資質だと思う。

 前文と九条のあいだにどんな「すきま」があるというのだろう。前文は平和的な方法で世界貢献することをうたっている。戦力の放棄と矛盾しないし、「すきま」などどこにも見当たらないのである。むしろ見事に整合している。

 むしろ世界貢献といえば、軍事的な方法しか浮かばないという視野狭窄が問題である。たしかにODAを主体とした資金援助による世界貢献にはさまざまな限界があり、人的援助を主体にした援助が大切なことはいうまでもない。しかし、そのために自衛隊を派遣するというのでは、あまりに発想が貧困だといわなければならない。

 これからの国際援助は、NGOを主体とした市民レベルのものがのぞましい。政府はこれらの組織を資金面で援助し、さらにこうした活動に参加かしやすい社会的条件を整備することに専念すべきだろう。

 そのお手本はオランダである。国民の大半が何らかのNGOに参加し、国際貢献度ナンバーワンというこの小さな大国をもっと見習いたいものだ。平和憲法はそのための大きなよりどころになるだろう。


橋本裕 |MAILHomePage

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