橋本裕の日記
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大学で物理の勉強をしていた頃、湯川秀樹博士の講演会があった。「一流の物理学者や数学者は20代、30代で仕事をしている。若いうちに仕事をしなければ駄目だ」と、はっぱをかけられた。
湯川さんに言われるまでもなく、物理や数学で一流の研究が出来るのは若くて、頭が柔らかいうちである。アイザック・ニュートンは24歳の時「万有引力の法則」を発見し、27歳の若さで母校ケンブリッジ大学の教授に就任している。
アインシュタインが光電効果の理論や特殊相対性理論を発表したのも26歳の若さである。量子論の父、ボーアが原子モデルを発表したのは27歳だった。
そこで私はこんな人生設計を立てた。40歳までは理論物理学の研究に従事し、その後は、科学史や哲学を研究する。そして50歳を過ぎたら、詩や小説や俳句の創作をたのしもうと。
残念ながら、こうはうまくいかなかったが、それでもこうした若い頃の夢想は、現在の私の人生の中に形をかえながら生きている。こうして、インターネットや同人誌、新聞の投稿欄に雑文を書いて発表しているのも、そうしたありし日の夢のかけらかもしれない。
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