橋本裕の日記
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大学生の長女が帰ってきて、昨夜も二日続きの外食になった。レストランで食後のコーヒーを飲みながら、雑誌を読んだ。アメリカの同時多発テロと報復についての記事を読みながら、いよいよ始まったアフガン空爆を思い出して、今この瞬間にも多くの人々が傷つき、あるいは飢餓のため死んでいるのだと思った。
現在世界には4000万人をこえる難民がいるそうだが、なかでもアフガニスタンは過去30年でもっとも大規模な干ばつに見舞われ、これによって100万人以上の難民が発生したと言われている。しかし、今回のアメリカの武力行使によって、この数は今後さらに数倍にふくれあがるだろう。
フランスに本部を置く医療援助NGOメドゥサン・デュ・モンド(世界の医療団)のボランティア医師によると、同国西部のヘラートとマスラクでは、農村地帯からやってきた20万人を超える避難民が、水、食糧、テントの不足するキャンプで暮らしている。劣悪な保健衛生環境の中、下痢や脱水症により、1カ月に100人のペースで子どもたちが命を落としているという(2001年6月現在)。
ヘラートとマスラクの避難民キャンプに派遣された7名の医療ボランティアとおよそ100名のローカルスタッフは、1診療所あたり1週間に2500件にのぼる診察をこなしていた。増え続ける避難民の列を前に、危機感を募らせている矢先に、アメリカで同じ多発テロが起こった。
国際機関や各国政府から孤立していたアフガニスタンにおける人道援助活動は、NGOを通じた市民レベルの国際援助に多くを負っていた。しかし、今回のアフガン空爆でNGOも撤退を余儀なくされている。ボランティアの医師たちも撤退した今、難民たちは完全に孤立無援の状態におかれている。
難民キャンプには伝染病が蔓延する兆候が見られ、人権侵害も多発していたという。こうしている間にも多くの子供たちが息を引き取っていることだろう。そして今後アメリカやイギリスの強襲部隊が投下され、タリバンと北部同盟の内戦が激化すれば、どれだけの人命が失われるか見当もつかない。
こうした中で、隣国パキスタンのペシャワルにある日本のNGO「難民を助ける会」は現地のNGOとともに5000人分の食料を、今日にもアフガンから逃れてきた難民に配る手筈になっているという。
アメリカ軍の後方支援に熱心な日本政府に対して、私たちは難民救済に挺身しているこれらのNGOを後方支援したいものだ。折りしもユニセフがアフガニスタンの難民への緊急募金を募集している。参考までにユニセフの募金のお知らせと、アドレスを書いておこう。
(参考)「ユニセフ(国連児童基金)は、長引く紛争と干ばつ、アメリカの同時多発テロ事件の影響を受けアフガン国内外で避難生活を送っている子どもと女性に対する緊急援助のため、3600万米ドル(約42億円)の支援を国際社会に要請しました。財団法人日本ユニセフ協会(本部:東京都港区、会長:澄田 智)は、すでに72万米ドルの緊急拠出を行いましたが、引き続きユニセフの緊急援助を支援するため、「アフガン難民緊急募金」の受け付けを行っています。皆様のご支援を宜しくお願い致します。http://www.unicef.or.jp/siryo/kin.htm」
〜アフガン難民緊急募金〜
郵便振替:00110-5-79500 口座名義:財団法人日本ユニセフ協会 (通信欄に「アフガン難民」と明記) 当協会への募金は寄付金控除の対象となります 尚、送金手数料は免除されます。 インターネットからも募金を受け付けています。(http://www.unicef.or.jp)
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