橋本裕の日記
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| 2001年07月04日(水) |
「起承転結」の認識論 |
「認識の4段階説」を、大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)での乱入殺傷事件に当てはめて、論じてみよう。この事件が起こった当初報道されたのは、8人の児童が死亡し、さらに多くの負傷者が出たという現場を中心とした事件のあらましであり、�仝従殤静�段階の報道だった。
つぎに、犯行を犯した容疑者についての報道が続いた。宅間守容疑者(37)の生い立ちとか、4人の女性と結婚・離婚していた過去や、精神病院に入院していたこと、薬物注入などの事件をおこし起訴されていた事実など、犯行までの容疑者の軌跡や足取りが辿られた。こうして事件と事件に至るまでの流れが明らかにされたのだが、これが�⊆詑力静�段階といえよう。
さらに、犯行の動機が詮索された。犯人はサイコパス(反社会的人格障害)ではないかとか、いろいろな心理的分析がなされ、容疑者の行動の謎に迫ろうとした。さらに、そのような犯行を生んだ社会的背景にまで、メスが入れられた。こうした容疑者の動機の解明や、社会的背景の解明、さらには人間存在そのものへの問いかけなされた。これが�K楴創静�段階だと言えよう。
さらに、今後こうした犯罪を生じないための方策が議論された。刑法の改正も含めて、犯罪防止のためのさまざまな提案がなされ、具体的実践案が考えられたが、これが�ぜ汰�論的段階である。
こうした一連の報道の流れを振り返ってみると、そこに「起承転結」の構造が浮かび上がってくる。すなわち、�ゝ�(何が起こったのか)、�⊂機覆修譴呂い�に起こったたのか)、�E勝覆修譴浪晋竜�こったのか)、�し襦丙8紊匹Δ垢譴个茲い里�)という、「起承転結」の4段階である。そしてこれが、�仝従殤澄↓⊆詑力澄↓K楴創澄↓ぜ汰�論の4段階に対応している。
ところで、宅間守容疑者(37)は府警捜査本部の調べに、「顔は刺していない。確実にたくさん殺すため、急所を狙った」と供述している。捜査本部が、児童の傷の部位や数などを調べたところ、顔、腕、足に傷を受けた児童はほとんどおらず、いずれも心臓付近を前後から深く刺していることが判明したという。
宅間容疑者は興奮状態でやみくもに出刃包丁を振り回したのではなく、「明確な殺意」のもとに、子どもの急所に冷静に狙いを定めて刺したことになる。殺人の動機が「たくさん殺して死刑になりたいから」だというのだから、ひどいはなしである。
事件が起きて20日以上が経ったが、そろそろ風化し始めたきらいがある。事件についての追求を、現象論や中途半端な実体論の段階で終わらせないで、本質論、実践論へと深めていく努力が必要なことはいうまでもない。
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