罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
『実は惚れっぽいのかもしれん…』 と真剣に悩んだ夜。
ところがどっこい、実のところは 『好きと言われてイヤと言えない』 だけであるとゆー結論に達するまで約五時間。 ああ五時間が勿体無い。 その時考えた駄文。
タイプの埒外から好きだと言われても拒否します。 ああでも身体だけならいーかなーとか考えてるお子様は除外して。
1、顔は殆ど重視しないが太ってなければ。 2、身体は痩せ過ぎず太り過ぎずマッチョ過ぎでもなければ。 3、性格は悪い意味で『ガキっぽく』なければ(最重要)。 4、年齢が±15歳以下であれば(但し十八歳以上)、問題は無い。
いやー、これって殆どダレ専(タイプを限定しない人)だなー。 と思ったら、三年目に突入する腐れ縁の友人に
『3番の条件に該当できるオトナな人間はそういないわ、 つまりは<アンタよりオトナな人間>でしょ、 居るかってのこの齢400の妖怪ババア』
と言われました。 …あーそーだねぇ、皆年上のクセして甘えてくるよーなのばっかだよー! しかも思考回路が小・中学校で停滞したかのような見事な無能っぷり。 それでもプライドだけは立派にオトナになってまぁアホらしい。 年下に面倒見られるのが恥ずかしけりゃ、ちったぁ真面目に動け。
そんな訳で彼氏は出来ない、出来てもすぐ振る振られる。
ところがたまに居る訳よ、なんか『オトナ』に見える人が。 その人が甘い言葉をかけようモノなら、あっさり落ちます。 古典的な日本の妻のように『どこまでもお供します』状態。 その『オトナ』の幻想が打ち砕かれて、毎回こじれるのだけど。
そう、友人の言葉はある意味正しい。 『オトナ』なんていなかった。 『オトナ』は彼自身じゃなくて、彼の演じる仮面の一つに過ぎないから。 ただ、その見事な演技に惚れてしまっていたのだと。
彼もまた、僕に惚れていた訳じゃない。 僕の演じる『しっかりした人間』とかが気に入っただけなのだ。
大切なのは、こころ。 その、仮面の外殻に隠された内側を好きになれなければ、壊れるだけ。 そう感じてしまってから、今度は全く惚れなくなってしまった。 臆病だなぁ…。
さて今回の彼、白状すると、それでも僕は彼にベタ惚れです。 しかし、出来ればこのまま友達としていたい惚れ方。 …結局、ゲームでしかない遊びの、叶わないヴァーチャルな恋だから。 万一叶ってしまったら、彼は多くのものを棄てる事になる。 元々何を棄てたって構わない僕らとは違う世界の住人だから。 …そりゃさ、大好きだけどさ…。
様子を見て、新しい恋でもまた探しに行こうかな…。
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