罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
昨日分の日記を書いている途中、メール。
『電車途中で止まっちゃったから歩いてくねー。あは♪』
という内容の(内容しか合ってないが)、さっきまで髪切ってた子からのメール。
…あほかぁああっ!
一瞬で姐さん覚醒。
咲「ああもう世話が焼けるったら無い、とにかくメール、現在位置把握!」 缶「ええと…把握してどうなさる?」 咲「決まってんでしょー!タクシーかレンタカーよ、身体貸しなさい」
意識、泥沼に落ちる。 寸前に思ったのは、 『姐さん、レンタカーは良いけど 車の運転出来るのか』 …って事だった。 不安だ、限り無く。 いつだか虚木に意識乗っ取られて自殺未遂かまされた時と同じ位不安だ。
翌朝、気付いたらその子の家。 何度か髪切りに行ったからよく覚えてる。 レイアウトが変わってたが…。
財布やポケット確認。 レンタカーのカギは無い。 財布がごっそり軽くなってる。 …タクシーかい。 良かったよーな良くないよーな。
すぐ後ろのベッドを見た。 その子はやたら心地良さげに寝てた。 それを見たら『まぁいっか』って思って、そのままにして帰った。 書置き代わりにメールを送って置く(紙もペンも持ってなかった)。 ちゃんとテストやれよ。
帰り道、反対方向の電車に飛び乗ったり、 乗換駅で寝過ごしかけたり、波乱は尽きなかったけど、 事故起こされるよかマシだわ。
あー、でも元気になった。 やっぱり、昨日みたいに初っ端から鬱っぽくて、 なんか目的も無く怠惰に生活するより、 波乱含みで山あり谷ありそれでもファニィな今回のような事件が大好き。 ってゆーか、そんな事で隣の県までタクシーかます姐さんが好き♪ バイタリティ溢れすぎだぞ、少し分けろ。
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