罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
彼が飲みに出てこないと言うだけで二丁目に行く気が無くなる。 ぐあ、重症だ。 そろそろ少し離れて様子を見るようにしようか。
近すぎても、遠すぎてもダメ。 恐らくは追って来て貰えれば簡単なのだろうが、 その時僕が彼に興味を失っていたらアウトだ。 辛くなるだけだから追う趣味は無い。 試すつもりで興味がなくなったフリをされたら本気で僕は去る。 でも多分それは彼も同じだろうし…。 結局、現状を適当(良い意味で)に頑張るしかない。 付かず離れず退屈させず我慢する。 はあ…。
彼は、僕の事をどう思っているのか。 それを考えると、あまり本気で付き合う相手では無いのかも知れない。 『友達』で済ましておくべきだ。 でもまだこだわってるのは、『勿体無いから』なんだろうか…?
彼氏、出来ないしねー…。 適当に作って別れて、また失踪&自殺かますのもイヤだしねー…。
ってか、大体彼氏作ってどうこう出来る状態じゃない。 まずは現状を打破しなくちゃ安心していちゃいちゃ出来ない。 彼との『友達状態』は精神安定剤になるから持続させるとして、 その上で関係をどうするのか考えておくのも重要だろう。 いい加減、あの色情狂の翡翠抑え込むのも厳しい。 安心して身体をまかせられる人間が欲しいのも事実。 むー、探すかー…。
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