罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
低気圧でちっと頭と心臓痛いけど、調子は良くなって来てる。 また何か悪いモノ拾ってきてしまったのかな(謎)。
父方の実家は神道を信仰しており、父の兄は神主もします。 母の祖父方は曹洞宗、祖母は適当。 もっとも、祖母とは血が繋がっていないことを最近知ったけど。
この身体が小さかった頃、僕は母方の祖父母と住んでいた。 つまりはサザエさんの家庭環境、父は『マスオさん』だったわけだ。 『マスオさん』は父方の親類に認められるモノではなかったらしく、 父は一時絶縁寸前まで言われたという。
その所為か、この家には『神道』の色は濃くなかった。 普通の家と同じに神棚があって、軽く拝む程度らしい。
だから、父方の親類に会う時は違和感が凄まじかったという。 祝詞をそらで暗誦する親類に恐怖感を覚えるくらい。
父方の祖母の葬儀はもっと大変だったという。 その頃はもう『黒』がこの身体を使っていたはずだけど。 焼いたお骨をその神道の宗教団体に納めるだの何だので揉めたらしい。 分骨にするとかなんとかで、父はまた親類と敵対した。 この辺で無意識に宗教を嫌うのかも知れない。
はた迷惑な事に、この家系は『寄せる』家系らしく、 初詣などに出掛けようとすると必ずヒトの少ない所へ行った。 『貰って来て』しまうのだと、母が教えてくれた。今年。 …去年教えてくれれば良かったのに。 しかし、小さい頃から言って聞かせたそうである。 悪いが、知らない。 でも、母も僕たちの事は、記憶障害くらいにしか思ってない。
で、今日も『寄せて』しまったかもしれない。 ついさっきまた百物語を読んでしまった。 とりあえず今横に置いてあるペットボトルの中身が少し減っていることに気付く。 フタをしているのに『ちゅうちゅう』と音がする。 さっき、肩が重くて、今、左手が重い。 一晩で治まってくれる事を切実に願う。
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