罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
| 2002年06月12日(水) |
身体の要求? 缶太郎 |
僕でなくなる事がとても恐い。 今までは結構気にしていなかったのだけど。
今までは代わっても咲乱姉さんや琥珀、ヒーシャ兄さん。 それぞれ欠点はあっても、たいした問題は起こらなかった。 時々翡翠が暴走して男捕まえてるのは問題だけど、まだ可愛い。
最近、悪意の塊みたいな自我が浮き上がりつつある。 さながら世界全てが気に喰わないような。 黒の名残なのかもしれない。 僕の抑えてる感情に対するシャドゥなのかもしれない。 声が聞こえる。 殴り書きがしてある。
概ね内容は一緒。 「皆殺してやる」
呼応するように自殺衝動が高まる。 朝から震えが停まらない。 誰かに代わりそうになって眠くなる。 仕事にならない。 一瞬の油断も出来ない。
こいつらはともかく、僕は、 誰も殺したくないし、 まだ死にたくないし、 好きなヒトが居るのに行きずりで性欲を満たしたくもない。
でも僕の身体は正直そういう事をしたいのかな。 それでも従うつもりは無い。 ひねくれて生きてやる。
だからこいつらが正直恐い。 あっさりとこの身体を奪っていく。 僕如きの決意なんか簡単に無視出来るこいつらが。
でも、抗うんだ。 自分に抗うのを止めた時が、 多分僕の臨終になる。
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