J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2006年02月08日(水)    レイちゃんの実家の方よね、○×海岸って、、?

J (3.秘密の恋愛)

12. 夏の海 (3)


7月の半ば、つい一ヶ月も満たない前のあの夜に、
レイの母親は亡くなったのでした。(参照こちら
その夜、私はレイを乗せ高速を飛ばして、
このインターで降りた。(参照こちら

あれからたった一ヶ月も満たない間に、
なんといろいろなことがあったことだろう。
レイの母の死、お葬式、これからのこと、。
そして、一千年の夢一夜。。

私は自分では意識していなかったのですが、
頭の中ではその間の出来事を思い巡らしながら、
運転をしていたのです。

「どこの海?・・アハ、ユキが砂で遊べるように、せっかくだから、
 砂浜のきれいな海がいいかな、って思ってね、。」と私。
「ふうん、初めてゆくとこ?」と友美さん。
「○×海岸、、行ったことなかったっけ?」
「○×海岸!ああ、あそこね、知ってるわ。うん、きれいな砂浜よね。
 ユキ、○×海岸だってよ〜、楽しみね♪」

友美さんはそう言ってユキに語り掛ける。
ユキはよく分からないであろうにもかかわらず、
「まるばちゅかいがん〜、いぇーい!」と、
うれしそうに奇声をあげる。

私は、ふふっ、と笑みを浮かべ、
バックミラー越しにふたりの顔を見て、
「いいだろ〜?」と語りかける。

友美さんはうんうんと笑みながら頷いて。。
ふと気がついたように私に聞く。

「そう言えば・・レイちゃんの実家の方よね、○×海岸って、、?」


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