J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2006年02月06日(月)    12. 夏の海

J (3.秘密の恋愛)

12. 夏の海 (1)


そしてすぐに盆休みになりました。

母が亡くなったばかりのレイは実家で新盆を迎える。(参照こちら
その際に会社を辞める話を父親とすることになっている。
これからのことはもう決まっているのだ。(参照こちら
さぞお父さんも安心されることだろう。

ふたりが一夜の夢を見たその夜(参照こちら)以来、
レイと私は一切その話はしていまませんでした。
ただひと言、休みに入る前日に、レイは私にぺこりと頭を下げ、
「いろいろとありがとうございました。」
と少し神妙な顔をして挨拶をし、
私は、ん、っと微笑んで、
「お父さんによろしくね。」と声を掛け、
それだけでした。

盆休みがあければ、
正式に上にも話さなくてはならないけれども、
今はまだ誰にも知らせていない、レイの退職。
盆休み前には、私の胸にのみ留めて、
会社は休みに入ったのでした。

私はと言えば、家族を伴い短い旅行を計画していましたが、
その前に私と友美さんの親元に、
義理を果たしに出かける用もありました。

休みに入ると私は、その日から忙しく動くのでした。

・・

妻の友美さんの実家は海沿いの街にありました。(参照こちら
ただまっすぐ車で行けば約2時間ほどの距離。

しかし、。少ない盆休みです。
ただまっすぐに行くのも芸がない。
少しでも夏を楽しみたい、そう思った私はその日、
海水浴をしてから友美さんの実家に行くことにしました。

友美さんは快くそれを了解してくれました、、。


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