J (3.秘密の恋愛)
11. 一夜の夢 (29)
そして私はまたこの運命に悲しみました。 これでもう私とレイは二度と交わることはない。 もともと交わることなどありえなかったのだ。 それが私とレイとの運命だったのだ。
そんなことは初めっからわかっていたこと。 これから始まる運命などもともとなかった。 そんなことは何度も口にしていたこと。
わかってる、わかってる。 言われなくてもわかってた。 俺には妻も子もある。 君を愛する資格などないのわかってたよ・・。
だけど。 今夜だけは一千年の一夜の夢と思って。 俺は目を瞑ったんだよ・・。
3年間僕は君を想い続けてきたんだ。 君もまた僕を想ってきてくれたよね。 そして今夜は、今夜限りで君とお別れという夜だった。
これまでいろいろあったね。 愛していたよ。 愛していた。
愛してくれるなら、やめて、、 愛しているのに、やめる、、
愛しているから、僕は、やめる。 愛しているからこそ、やめるよ。
レイちゃん、、 ありがとう。。 3年間、ありがとう、、
ありがとう、 ありがとう、 ありが、と、う、、
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