J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2006年01月09日(月)    ここまできてイヤもないだろう!俺も君も身体が望んでるんだ!

J (3.秘密の恋愛)

11. 一夜の夢 (21)


・・

この時私は私ではなかった。
工藤純一という社会的存在ではなかった。
倫理も道徳も社会通念も出所も立場もなにもない。
レイの上司でもなければ妻子ある者でもない、
ただ“男”だった。

そしてまたレイを愛していた私でもなかった。
レイをただ“女”としか捉えていなかった。
目前の熟れた女体。
その肉をのみ欲した私だった。。


ギンギンに反り立つ“私自身”。
レイの“彼女自身”に強引に入ろうとする。
だが、レイはまたも両股を固く閉じ、
“私自身”の侵入を拒む。

何故だ!
レイの“そこ”は蜜で溢れているではないか!
身体はすでに“私”が入るのをまっているじゃないか!
女としてその準備ができているじゃないか!

私は両手でレイの両腕を押さえ、
両足でレイの両股を開かせる。
全裸のレイと全裸の私。
力と力が交差する。

「く、くどうさ・・ん、、」

何だ!

「こんなのいや・・」

嫌?
またイヤか!

ここまできてイヤもないだろう!
俺も君も身体が望んでるんだ!
もうその時を迎えようとしているんだ!

私は唇をレイの唇に押し付け黙らそうとする。
もがくレイ。
舌を入れようとするもレイの唇は開かない。


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この物語はフィクションです。

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