J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2005年01月13日(木)    そう、君は決して俺のものにはできない人。

J (3.秘密の恋愛)

9. これからのこと (9)


、、く、苦しい。

なんでこうも胸が苦しくなるんだろう。
レイに彼氏がいるっていうことは以前より知ってたことじゃないか。
彼氏っていう限りはお付き合いがあるってことじゃないか。
知っていることなのに、、。
いざ、改めてレイの口から聞くと、、。
こうも苦しくなってしまう。。

あー、もう!
だいたいその男って何者なんだ。
君はそいつとどこで知り合ったの?
そして、、どの程度のお付き合いなの?

お父さんには、友だち、って答えたって、、。
でも実際は友だちじゃないんでしょ?
キスくらい、したよね?
その先は?

、、聞きたいことが山ほどある。
だが、聞けない。
聞ける立場じゃないのだ。
聞いてどうなることでもないのだ。

そうさ。
俺は君のただの上司。
これから始まる運命などないのだ。
君がその男と結ばれようが、結ばれまいが、
俺には一切無関係のこと。

なのに。
だが、じゃぁ、何故君はあんなことを言う。(参照こちら
あれじゃ、その。
今でも俺たちは、好きあっている、って。
そう思っちゃうじゃないか!

なんとピエロな俺のことよ...!


・・

あぁ、、この状況は以前にも似たような経験している。

友美さんを呼び捨てにした男。
あいつに対するジェラシーの数々。(参照こちらこちら
あの時も、、俺は聞けなかった。

だが、あの時は、目の前の友美さんを愛する、信じるから、
だから聞かないでいたんだ。
今の状況とはまるっきり違う。

あの時の友美さんは俺と結婚する人だった。
これから始められることがたくさんあった。
それに引き換えレイは、、。


そう、君は決して俺のものにはできない人。

なんだ、、。


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