J (3.秘密の恋愛)
9. これからのこと (8)
彼氏がお通夜に、き、来てたって、、、ぇ!?
だって君、彼は葬式に来てないって、、そう言ったじゃないか。 まだそんな関係じゃないって、、そう言ってたじゃないか。
「ん、そ、そうなんだ、、。そうだったんだ、、。」
私は動揺して心の中の困惑が表に出ないようにと、 ともかくも相槌を打ってジントニックをゴクゴクと飲む。 半分ほど残っていたグラスは空になり、 「すいません、同じのを、」とお代わりを注文して、。
差し出された新しい酒をまたゴクリと飲んでから言いました。
「ふう、でも、だからといってなんだ、ということでもないんだろ。 彼氏がお通夜に来たから、って、だから、何だって?」
「ええ、。何だっていうことはないんですけど、、。」
何だってことないなら、何でそのことを言うんだよ。 関係あるから言ったんだろうに、、。
「うーん、、。つまり、君の彼氏がお通夜に来た。 そして君のお父さんと何かがあった、んじゃないの?」
「いえ、何も、ないんです、。なかったんです、、。、、けど。」 「、、けど?」
「けど、彼が帰ってから、お父さんがあれは誰だ、って話になって。」 「うん、。」
「私は、友だち、と答えたんです。なのに、父は誤解して。。」
「だけど、その男と君は付き合っているんだろ、。 彼っていうほどなんだからさ。」
私は思わず念を押して聞いてしまった。 聞かなければよかったのに。。
レイは私の目を見つめながら呟くように言いました。
「ええ。」
、、つっ、
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