J (3.秘密の恋愛)
4. 無常 (16)
「確定!、そうだ、あの時、君はそう言った、」 「そう、あの時に私がそう言ったの、覚えてなかったんだ、工藤さん、」 「ああ、今の今まで忘れていた、だからか、だからあの二人で飲んだ夜、 君は友美さんの妊娠の話を聞いて、“確定”と言ったんだ、、、」(参照こちら)
レイは私の顔を悲しそうに見て。 「そう、私は確定ですね、って言ったわ、工藤さんは確定じゃないって言ってたけど、」
「ではやはり、俺の一生はこれで確定だと、そういう意味で言ったのだね、」 「違うわ、」 「どう違うんだい?」 「やっぱり、工藤さんは肝心なことを覚えていないんだわ、」 「すまん、教えてくれ、」
「人の出逢いってのは運命で定められているんだよ、って工藤さんは言った、 そして私は、でも、これから始まる運命もあるんじゃないかしら、と聞いた、 そこまでは思い出してくれたんですよね、」 「ああ、思い出した、」 「そう、、。」
レイはじっと考えて、うん、と頷いて、そして話し始めました。
私とレイの花火の夜の顛末を。
私の記憶のない話。
+++ ごめんなさい、今夜はもう眠くて、これで筆を置きます。 またあした。
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