J (3.秘密の恋愛)
4. 無常 (15)
>君の好きな人が、俺?、、、それは、あり得ない。
>どうしてですか。
>現実的でない。
>もー。だから、もし、です。もし、私が工藤さんを好き、って言ったら、です。
>もし、ね、、、。
僕は内心ドキドキしていた。 酔っていたので心臓が高鳴って、どうしようもなかった。
もし、もし、もし、、、もし、そうだったら、。
だけど。それはあり得ないこと。
>もし、そう君が言ってくれるなら。僕はうれしいだろう。仮定の話だけどね。
>ほんと、ですか。
>何故なら僕もまた君が好きだから。これも、仮定の話。
>仮定の話、、、。なんか、誤魔化されたような。
>誤魔化してないよ。本心だよ。でも、考えても詮無いことなんだ。
>、、、。
>人の出逢いってのは運命で定められているんだよ。 >生まれてきた順番、出逢った順番、みな運命なんだよ。 >こうしてここでレイちゃん、君とこういうカタチで出逢ったのも運命なんだ、 >僕には友美さんがいて、遅れて生まれてきた君はそうした僕と出逢った、 >すべて、運命、なんだ。
>運命、、、。
そして。君は少し考えてから言ったね。
>でも、これから始まる運命もあるんじゃないかしら。 >まだ、すべてが決まったわけじゃない。確定しているわけじゃない。 >違いますか?
確定!
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