J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2004年01月22日(木)    すべて、運命、なんだ。

J (3.秘密の恋愛)

4. 無常 (15)


>君の好きな人が、俺?、、、それは、あり得ない。

>どうしてですか。

>現実的でない。

>もー。だから、もし、です。もし、私が工藤さんを好き、って言ったら、です。

>もし、ね、、、。


僕は内心ドキドキしていた。
酔っていたので心臓が高鳴って、どうしようもなかった。

もし、もし、もし、、、もし、そうだったら、。

だけど。それはあり得ないこと。


>もし、そう君が言ってくれるなら。僕はうれしいだろう。仮定の話だけどね。

>ほんと、ですか。

>何故なら僕もまた君が好きだから。これも、仮定の話。

>仮定の話、、、。なんか、誤魔化されたような。

>誤魔化してないよ。本心だよ。でも、考えても詮無いことなんだ。

>、、、。

>人の出逢いってのは運命で定められているんだよ。
>生まれてきた順番、出逢った順番、みな運命なんだよ。
>こうしてここでレイちゃん、君とこういうカタチで出逢ったのも運命なんだ、
>僕には友美さんがいて、遅れて生まれてきた君はそうした僕と出逢った、
>すべて、運命、なんだ。

>運命、、、。

そして。君は少し考えてから言ったね。

>でも、これから始まる運命もあるんじゃないかしら。
>まだ、すべてが決まったわけじゃない。確定しているわけじゃない。
>違いますか?


確定!


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