J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2004年01月24日(土)    でも。そういう工藤さんも好き、

J (3.秘密の恋愛)

4. 無常 (17)


「工藤さんはこう言ってくれた、、、。
 確かに、そうだね、って。
 そして、、、


>確かに、これから始まる運命、ってのもあるよな、
 生まれてきた順番は否めないけれど、ここまでが運命でこれからが運命じゃない、
 そんな理屈は通らない、うん、レイちゃん、いいこと言うね。

>エヘ、工藤さんが私の話に折れてくれた、なんか、うれしい、

>何、僕はいつでも民主的だ、人の意見はよく聞くし、自分の考えに固執しない、
 間違いはすぐに正す、そういう人間だよ、

>その言い方がな〜、なんか、固いのよね、、
 でも。そういう工藤さんも好き、だから、いいのよ、うん、

>好き、だなんてまた、大人をからかうように、、、もう、
 なんだか、君と話していると君との年の差を忘れそうになるね、
 ちょっとさ、僕は君より幾つ上だっけ。

>12歳です、確か、学年で11。


>だろ、それに僕は君の上司だ。
 しっかしまぁ、なんで君とこんなに深い話を身近に話せるんだろね、

>なんででしょうね、友美さんとは話さないんですか、こういう話、

>ああ、友美さんとは話さない、友美さんは、なんでもイエス、だからな、

>、、、そうなんですか、でも、そういう方が工藤さんのお好みなんでしょ。

>いや、、、、その話は、いいよ。いろいろあるからね、それに君に話すことじゃない、


(そうだ、俺は友美さんにレイみたいなところがあれば、と望んでいるのだ。
 友美さんは自分の考えを決して話さない、それが俺は物足りないと思うことがある、
 レイのように、こうして自分の意見を言ってくれると俺も楽な時もあるのだが、)


>じゃぁ、やっぱり、私みたいのはだめなんだ、

>そんなことは言っていない



、、、工藤さんと、私、そうとう酔っていたの、だから、こんな話になって、、、」

レイが一呼吸入れました。
 


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