J (3.秘密の恋愛)
1. 総合職 (12)
「僕は君を3年でものにする、と言ったはずだ、」(参照こちら) 「、、、」 レイは黙って聞いている。
「ちょうど丸3年、経った、」 「、、、」 レイは下を向いている。
「と言うことだ、」 私はそう言い切って、話を仕舞いにした。
私の心に言い聞かせるように。
そうだ、オレはレイとの約束を果たすんだ、 シナリオはこういうことだったんだ、 これで、いいんだ、、、
少し間を置いて、 「でも、まあ、来年まではアシスタントを兼務してもらうよ、 君の後任の社員が入ってこないと僕も困ってしまうからね、」 と私は付け加えました。
それを聞きレイは幾分ホッとした表情になりました、が、無言でした。
「話は以上だけど、何か他にあるかい?」
レイは首を少し傾けてから、やっと口を開きました。 「いえ、ないです、、、けど、」 「けど?」
「、、、いえ、いいんです、、、でも、」 「でも?」
「、、、」
レイは再び無言になる。
「まあいい、一晩考えてみるか、僕も友美さんにさっきの話を聞いてみるよ、」
レイは下を向き、コクリと頭を下げました。
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