J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年09月14日(日)    彼女は制服を着なければなりませんでした。

J (3.秘密の恋愛)

1. 総合職 (6)


つまり私には妻があり、レイには彼氏がいる。
そしてそれぞれうまくいっている。
私とレイとの間に恋愛感情が入り込む余地はまったくなかった、のです。


・・

事務職として採用されていたレイの職分は本来は限られたものでした。
それがレイの仕事上の行動に足枷になることがありました。

まず彼女は制服を着なければなりませんでした。
ですから急の外出にはいちいち着替えてからということになりました。

その外出も限られた範囲にしか動くことができませんでした。
あくまでも私の補佐としてしか認められなかった、
言わばお使いみたいなものに限定されていたのです。

しかし、表向きはお使いでも私はレイにお使い以上の仕事を頼みました。
彼女はもともと接客の資質をもっていたようです。
客先にでるとレイはキラキラとその才能が光りました。


それなのにレイの給金は一般の事務職と変わりません。
不平不満は一切彼女は言いませんでしたが、
私は上に立つ者として大いに気を遣ったものでした。


私は何度か部長に相談しレイを総合職として会社に認めてもらうよう尽力しました。


++


第3章はここから始まることになります。

(なんだ、まだ始まっていなかったのか、、、!( ̄▽ ̄;))



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