J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年09月13日(土)    レイには付き合っている男性がいました。

J (3.秘密の恋愛)

1. 総合職 (5)


21歳になったレイはすでに大人でした。
もともと大人びた顔立ちで発育のよい豊かな身体つきであったレイ、
社会に出て数年、入社当時のあの幼い面影は消え、
女性としての魅力を醸し出してきた、そんなレイでした。

とは言え、始終一緒にいる私から見ればレイはレイでしたが。


始終一緒にいる私とレイ。

そう、妻である友美さんよりもレイといる時間のほうが長い。
私の一日の大半はレイといる。
レイもまた彼女の一日の大半は私といる。

しかし私とレイはただの上司と部下、それだけの関係。

それだけの関係に過ぎませんでした。



レイには付き合っている男性がいました。
それがどこの誰だかは決して私は聞きませんでしたが、
レイはそういう人がいることを私に伝えてくれていました。

多忙な毎日です。
デートするにもママならぬ毎日です。
レイは何事も仕事を優先してくれました。
が、私はレイのために必ず余裕な時間を取るように心がけました。

レイの彼氏に恨まれても困ったもんですから。


そのレイの彼氏、と言う人物。
それは私の結婚式のあとに知り合ったという人物とは別人です。(参照こちら

あの時知り合った人物とレイは数ヶ月で別れた、と私はそう聞きました。

ただし、レイを女にした人物であったことだけは間違いありませんでしたが。



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