J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年07月05日(土)    性生活を除けば新婚生活は甘いものでした。

J (2.結婚)

13. 父の入院 (3)


性生活を除けば新婚生活は甘いものでした。

朝起きてキスをして、出掛ける時にキスをして、
帰ってきてはキスをして、おやすみ前にキスをして、
書くのも照れるような(読むのも照れるでしょうが)生活でした。

朝早く仕事に出掛け、夜遅く帰ってくる私にとって、
友美さんと過ごす家でのひとときは本当に貴重な時間でした。

精一杯の愛情を表現して過ごしていて当たり前なのです。


私の子ども、、、

私の子どもを産んでくれる友美さん、、、

私は生涯を費やして、
子どもと友美さんの幸せのために生きるのだ、

そういう生きがいを見出していた私なのですから。(参照こちら


家では満ち足りた日々、会社では多忙の日々。

それがその年の暮れの私の毎日でした。


・・

レイとの関係はすっかり落ち着いたものになっていました。

上司と部下、それ以上も以下もない、普通の関係です。

特別に意識することもなく、特別に気遣うこともなく、
もともと何があったわけでもなく、普通に落ち着いていったのです。


結婚前後にあったいろいろな出来事もやがて記憶から薄れて。

初めて酒を飲んだ夜のあの出来事もやがて風化して。(参照こちら


レイと私は特別に何もない上司と部下になっていたのです。



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