J (2.結婚)
13. 父の入院 (1)
その年は早く暮れて行きました。
友美さんの切迫流産もしばらくで危ない時期を過ぎ、 義母も落ち着いた頃に友美さんの実家に戻りました。
結婚生活はそれなりに落ち着いていきました。 収まるように収まっていった、そういう感じでした。
家庭的な友美さんは明るく楽しそうに家事をこなしていました。
家では、私は何もすることがないほどに全てがキチンとされていました。
私は仕事に精一杯自分を費やし、 あっと言う間に年末になって行きました。
妊娠は安定期に入っていました。
予定日は4月、まだ少し時間がありました。
が、先の切迫流産のこともあり、初産ということもあり、 また実家に戻っての出産ということもあり、 友美さんは正月に実家に帰ってそのままそちらに残ることに決めました。
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年末、私は忙しい日々が続いておりました。
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