J (2.結婚)
12. 指輪 (12)
、、もう11時。帰らなくっちゃ。
酔った私は時計を見て友美さんのことを思い浮かべる。
もう寝ただろうな。 それとも心配して起きているのかな。 電話したほうがいいのかな、、、。
けれどカラオケの喧騒の中、 そう思ったのは一瞬で時間はさらに経過していくのです。
酔った私は時間の概念が次第に薄れ酩酊してゆくのでした。
・・
気がつくと鏑木さんとふたりになっていました。
なぜだか屋台のラーメンを食べている私。
私は記憶が飛んでいました。
「みんなどうしたんでしたっけえ〜、鏑木さん、」 「え、帰っただろ、ばらばらに、」 「そうでしたっけえ〜」
(あとで聞いた話では、私と鏑木さんはカラオケ屋を出た後皆と別れ、 スナックでもう一杯飲んでいたのでした。 それも、私が鏑木さんの手を強引に引っ張って行ったとか、、、。)
時計の針は午前2時を指していました。
ラーメンを食べ終わりタクシーを拾う。
鏑木さんち経由で私の自宅へと行き先を告げ乗り込む。
、、、
社宅に着いたのは2時半過ぎていました。
部屋の窓には明かりが灯っていました、、、。
トモミ、さん?
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