J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年06月28日(土)    時計の針は午前2時を指していました。

J (2.結婚)

12. 指輪 (12)


、、もう11時。帰らなくっちゃ。

酔った私は時計を見て友美さんのことを思い浮かべる。


もう寝ただろうな。
それとも心配して起きているのかな。
電話したほうがいいのかな、、、。


けれどカラオケの喧騒の中、
そう思ったのは一瞬で時間はさらに経過していくのです。

酔った私は時間の概念が次第に薄れ酩酊してゆくのでした。


・・

気がつくと鏑木さんとふたりになっていました。

なぜだか屋台のラーメンを食べている私。

私は記憶が飛んでいました。


「みんなどうしたんでしたっけえ〜、鏑木さん、」
「え、帰っただろ、ばらばらに、」
「そうでしたっけえ〜」


(あとで聞いた話では、私と鏑木さんはカラオケ屋を出た後皆と別れ、
 スナックでもう一杯飲んでいたのでした。
 それも、私が鏑木さんの手を強引に引っ張って行ったとか、、、。)


時計の針は午前2時を指していました。

ラーメンを食べ終わりタクシーを拾う。

鏑木さんち経由で私の自宅へと行き先を告げ乗り込む。


、、、

社宅に着いたのは2時半過ぎていました。


部屋の窓には明かりが灯っていました、、、。


トモミ、さん?



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