J (2.結婚)
9. 切迫流産 (10)
その言葉を聞いた瞬間、私の心は凍りつきました。
愕然として体がガタガタ震えるようでした。
恐れていた事態が現実として明らかになった、
、、、そういう瞬間が訪れたのです、私の眼前に!
本当は、、、
本当は私はそのことを恐れれていたのだ!
明け方見た不吉な夢。 あれは私の恐れを表した夢だった。 私はその恐怖から逃げたかった。(参照こちら)
だから、だから私は!
だから自分を偽ってビールを飲んだりして陽気になって、 いいようにいいように考えていたんだ!
本当はそうなんだ!
友美さんが苦しそうにしていたのも、 内心はそういうことかも知れないと疑う自分もいたんだ!
だけど、 だけどそれが本当にそういうことだとしたら、、、
私はそういうふうに考えるのが怖くって自分を偽っていたんだ!
そして、そうさ、友美さんもまだまださ、なんて、 くたびれているのさ、アルコールがのこっているのさ、なんて、、、
そうやって誤魔化していただけなんだ!
本当は、、、!
、、、。
本当のことを言えばそうなんです。
結婚式、二次会、そして新婚旅行、 それだけでも妊娠している友美さんにとってはキツイものだった筈です。
それなのに尚、私は彼女に酒を薦め、そして激しいSEXをした!
具合が悪くなって当たり前じゃんかよー!!!
・・
私はこの事態が尋常じゃないことを瞬間的に悟りました。
そして考えを巡らす。
(四の五の言っている場合じゃない。 判断の過ちは後で反省すればいい。 今考えるべきことは、今をどうするか、だ、、、)
私は一瞬逡巡しました、が、すぐに決断を下しました。
(医者だ、)
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