J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年05月03日(土)    友美さんはまた小さな声で私に聞きました。

J (2.結婚)

8. 酔夢 (9)


友美さんはそっと身体を沈めていきました。

私の“カラダ”は友美さんの“カラダ”の中に入っていく、、、。

“私”は友美さんに包まれました。


  こ、これは、、、?
  これは先ほどの夢と同じじゃないか、、、
  私の“カラダ”がレイの“カラダ”の中に入って、
  “私”がレイに包まれたあの夢と同じじゃないか、、、(参照こちら


私は再び眠ってしまっていたのかもしれません。
夢の中でのことだったのかも知れません。
または夢の中と現実との境でうつろっていたのかも知れません。


これは夢、、、?
、、、私の意識は朦朧としていきまいた。

友美さんは再び「純一さん、イキそう?、」と小さな声で私に聞きました。

「、、、うん、」 ・・・私は目を瞑りました。


・・

友美さんはゆっくり腰を動かしました。
私は目を瞑り私の“カラダ”が感じているままに身を任せました。

  感じる、、、
  トモミさん、そう、ゆっくり、ゆっくり腰を動かせていて、、、



、、、しかし、この感触は、、、?
、、、これは、夢の中のレイの感触、、、

  (レイ!?)


レイ、そう思った瞬間、私の“カラダ”は急に性的感触を取り戻しました。

  ・ううっ、イイ、、、とっても、レイちゃん、、、・


私は現実には友美さんに包まれながら、夢見るようにレイに包まれて、
今まさに果ててしまいそうな“カラダ”に昇りつめてイクのです。

レイとして感じる“カラダ”は実際には友美さんの“カラダ”なのに、、、。

  ・イ、イイ、レイちゃん、レイ、もう、、、、・


ああ、私はまた夢と現実の境を移ろっているのです、、、


・・

私の脳裏には夢で見たレイの全裸が生き生きと浮びあがっていました。

  ・レイちゃん、もう、、、オレ、もうイキそうだよ、うっ・


レイの豊かな胸が私の眼前で大きく揺れていました。
私はその胸に手を伸ばす。

しかし、、、そこにはこぶりの小さな友美さんの胸がありました、、、。

  ・レイちゃん、!?・


私はハッとして目を開けました。
私の身体の上には当然に友美さんがいました。


そして、、、

友美さんはまた小さな声で私に聞きました。

「純一さん、イキそう?、」と。



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この物語はフィクションです。

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