J (2.結婚)
7. 初夜 (16)
酔った私はもう冷静さを失っていたのです、、、。
本能的な肉欲のみによって友美さんを扱っていたのです、、、。
肝心なときにこの私の行いは愚かというよりありませんでした、、、。
部屋に戻ると私は友美さんをふとんに寝かせました。 友美さんはぐったりと横になりました。
、、、「大丈夫?」 、、「うん、ゴメンネ、純一さん、」
そう言葉を交わしながらも、 私は友美さんの浴衣を脱がせ抱き寄せている。
熱い友美さんの身体を肌に感じていよいよ私の肉欲は高まる。
、、、「トモミ、さん、」
私は彼女の名を呼びながら、 小さくもふくよかな胸にむしゃぶりつき、 重なった肌と肌、 股を広げさす私の腰と手、
、、、そして、
ああ、これでもう、
ことの前にする優しい愛撫もそこそこにいきなり!
猛る“私自身”を、 動物的な欲望のままに、
私は、、、。
私はやっと友美さんとひとつに、、、。
、、。
ところが。
友美さんは濡れていなかったのです。
当たり前のことですが。
私の“私自身”が彼女の入り口に差し入らんとしたその時に、 私は“彼女自身”が迎え入れる状況にないことを知りました。
そのことを知り、私は混乱しました。
どうして?
、、どうしたっていうの?
、、、せっかくひとつになれそうなのに!
・・
今思い起こせばそんなことは判り切ったこと。 体調の悪い友美さんであるからこそそうなのに、 そして十分な愛撫もせずにいきなりではそうあって当然。
ですが酔った私にはそういう頭は働かなかったのです。
そして、、、私は友美さんを責めてしまうのです。
「なんだよ〜、せっかく、せっかく、××なのにぃ、どうしたんだよ!」
可哀想な友美さん、、、。
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