J (2.結婚)
7. 初夜 (9)
部屋に入ると私たちは子どもみたいにふとんの上に転がりました。
ふかふかで柔らかいふとん。
私は仰向けに、友美さんは横向きに寝転んで。
「気持ちいいネ、トモミさん、」 横を向き私は話し掛ける。
「ホント♪」 そう言って友美さんは頭をずらし私の腕の中へ。
友美さんは私の匂いに包まれて。 私は友美さんの香りに包まれて。
私は友美さんの髪を撫でる。 友美さんは私の胸を指でなぞる。
ふとんの上でぴったりと、身体を寄せ合って。
、、、ね、純一さん、
、、ん?
、、、私のこと、好き?
、、好きだよ、だから結婚したんじゃん、
、、、そうだよね、
、、そうさ、なに言ってんだよ、
、、、私ね、ちょっと心配してたんだ、
、、何を?
、、、何でもない、もういいの、
、、変なの、
髪を撫でていた私の手はやがて友美さんの胸元へ。 浴衣の合わせからそっと忍ばせる、、、。
柔らかな膨らみ。 そおっとそおっと撫でている。
ふとんの上でぴったりと、身体を寄せ合って。
、、トモミさん、は?
、、、なあに?
、、えっと、オレのこと、どうなの?
、、、大好き、
、、よかった、
、、、何で?
、、なんでも。
、、、変なのぉ、
長い時が短く流れて。
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