J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年04月15日(火)    そう言って友美さんは頭をずらし私の腕の中へ。

J (2.結婚)

7. 初夜 (9)


部屋に入ると私たちは子どもみたいにふとんの上に転がりました。

ふかふかで柔らかいふとん。

私は仰向けに、友美さんは横向きに寝転んで。


「気持ちいいネ、トモミさん、」 横を向き私は話し掛ける。

「ホント♪」 そう言って友美さんは頭をずらし私の腕の中へ。



友美さんは私の匂いに包まれて。
私は友美さんの香りに包まれて。

私は友美さんの髪を撫でる。
友美さんは私の胸を指でなぞる。

ふとんの上でぴったりと、身体を寄せ合って。



、、、ね、純一さん、

、、ん?

、、、私のこと、好き?

、、好きだよ、だから結婚したんじゃん、

、、、そうだよね、

、、そうさ、なに言ってんだよ、



、、、私ね、ちょっと心配してたんだ、

、、何を?

、、、何でもない、もういいの、

、、変なの、



髪を撫でていた私の手はやがて友美さんの胸元へ。
浴衣の合わせからそっと忍ばせる、、、。

柔らかな膨らみ。
そおっとそおっと撫でている。

ふとんの上でぴったりと、身体を寄せ合って。



、、トモミさん、は?

、、、なあに?

、、えっと、オレのこと、どうなの?

、、、大好き、


、、よかった、

、、、何で?

、、なんでも。

、、、変なのぉ、



長い時が短く流れて。



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