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J (2.結婚)
7. 初夜 (3)
私たちは連れ添って廊下を歩きます。
私たちは連れ添ってエレベーターを待ちます。
私たちは連れ添ってエレベーターに乗り、最上階にある大浴場に向かいました。
歩きながら私は友美さんに話し掛けます。
「露天風呂っていっても形ばかりのものかもね、」
「でもいいの、私、あまり旅行したことないでしょう?、 どんなのかなって思うだけでわくわくするわ、楽しみ、♪」
ちょっとのことで感動する友美さんです。
「じゃさ、あした河津に立ち寄ろうか、そこに海を一望できる露天風呂がある、 確か、、、そう、早く行けば朝日が昇るのが見える、そうする?」
「ええ、でも、明日はゆっくりした方が、純一さん、辛くない?」
「大丈夫だよ、、、でも、やっぱり今度にしよっか、 何も新婚旅行であくせく動き回ることもないしな。」
「うん、」
「またいつだって旅行はできる、いつだってね。」
「うん、」
・・
もうすぐ大浴場というところで、私の目にふとある表示が目に入りました。
その表示は、“家族風呂”、と書いてありました。
どうする?
、、、思案する私です。
私と友美さんは二人で入浴したことがありませんでした。 友美さんは私の前で裸体を露にするのを好みませんでした。 身体に問題があるからではありません。
ただ、恥ずかしい、それだけの理由でした。
私とても別に友美さんと一緒に風呂に入る、 そんなことに執着心をこれっぽっちも持っていませんでしたので、 これまでもそれならそれで、と無理に勧める事はありませんでした。
ベットでも友美さんは必ず「灯りを消して、」と言います。
私は彼女をいつでも尊重しました。
そんな私と友美さんでした、、、。
しかし今日は新婚旅行の初日、
そして私たちはもうすぐその時を迎えるのです。
結婚して初めての身体の交わり。
初夜を、、、。
私は“私自身”を力づける為に、
こうした刺激も必要かなと思案したのです。
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