J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年03月09日(日)    友美さんとレイ。二人とも固唾を飲んでじっと私を見詰めていました。

J (2.結婚)

4. 二次会 (14)


私はもう相当飲んでいました。

ですからここで一気呑みをすることはできればよしておいた方がいい。

今夜はまだ長く先があるのですから、、、。


しかし私は自分を止められなかった。
ステージに上がると会場中から歓声が沸き、
私はもう引くことはできなくなった。

あんなオトコ、何するものぞ。

私はそんな気分でいっぱいになってしまっていた。


あのオトコに勝つためにはこの予選を勝たなければなりません。
私は大ジョッキを手にし一息吐き、ぐっと腹に力を入れました。
飲むのではなく流し込む体制に入りました。


私は友美さんとレイが座るテーブルに目をやりました。

友美さんとレイ。
二人とも固唾を飲んでじっと私を見詰めていました。


これだ、これでいい。

オレは絶対に勝つからね。


幹事の都築が私に声を掛けました。
「純、準備いいかい?、」
私は言葉に出して答えず、ウンと首だけ振りました。

会場内は騒然としています。
幹事が大きな声で開始を告げます。
「それでは新郎の純一君が飛び入りした予選の最終組、用意、」

一瞬の一呼吸、それ!、「スタート!」


私はビールを一気に胃の中に流し込んだ。

ぐ、ぐ、ぐ。


、、、

うっしゃぁ〜!



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この物語はフィクションです。

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