J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年02月19日(水)    私は彼女を抱きしめ、、、唇に軽くキスをしました。 

J (2.結婚)

4. 二次会 (2)


私たちは中央に用意された席につきました。

しかし、なんという人の数だろう!
ギュウギュウ詰めじゃないか!

私は友美さんに、「なんだかすごいね、人数、」と耳打ちしました。



幹事の友人が私に話し掛けてきました。
「よ、すぐ始めるよ、いいかい?」

「OKだよ、ありがとう、しかし、すごい数だな、」

「ああ、出席通知をもらった以上に来てるぜ、約、、、倍だよ。
 お前の会社の人も披露宴からたくさん流れてきているし、
 みんな酔っ払っているから収拾がつかないぜ。」

「おお、そういえばそうだな、あ、部長までいるじゃんか、」

「それと友美ちゃんのお友達も来てるよ、連絡もらった以上に、」

「あ、すみません、誰かしら?、」

「よくわかんないけど、何たって受付が大混乱だったんだもの、
 会費貰うだけでやっとでやんしたからね〜、」



会場はざわめきっぱなし。

でも。

主役はやっぱり、私と友美さん。



幹事がマイクをとり、私たちの紹介を始めると一同ひとつになりまして、、、

「え、これから、純一君と友美さんの結婚式の2次会を始めます。
 先ず始めに、本日晴れて結ばれたおふたりに結婚の報告をシテモライマス。
 では、純、友美さん、前へ、そう、そうそう、くっついて、、、、どうぞ、」

って、幹事、マイクをオレに渡しやがる。



おいよお、聞いてないぞ、挨拶するなんてぇ〜。


友美さんは脇からキラキラした瞳で私の顔を見上げてる。

ち、キチッっと決めてやるか、四の五の言わずに。


「え〜、」(やんや、やんや、)

「本日〜、」(やんや、やんや、)

「私たちは〜、」(やんや、やんや、)

「コホン、」(チューしろ、チューを、)

「了解!、では、」(、、、シーン、、、)


私は友美さんを見つめました。

友美さんは目を閉じました。


私は彼女を抱きしめ、、、唇に軽くキスをしました。 

間髪おかず私はマイクを握り言いました。

「ということで、本日僕たちは結婚しました。
 今日はたくさんお集まり下さいまして、ありがとうございます!」



割れんばかりの大歓声と拍手の渦、ですぞ。



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