J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年02月12日(水)    3. 結婚式

J (2.結婚)

3. 結婚式 (1)


結婚式前の一週間、私は毎晩のように酒を飲みました。

同僚、上司、友人、、、毎日夜遅くまで飲み明かしました。

「独身生活最後」、これが決め言葉でした。


私は毎日フラフラになって出社し仕事をしました。
上司は目を瞑ってくれました。
同僚はフォローしてくれました。

結婚は一生に一度の自分が“主役”、
誰もがそう心得ているので、誰もが祝福してくれたのです。



レイとのことは、、、

私は毎晩の酒のおかげで、もうどうでもよくなっていました。
いや、正確には、どうでもよくなって行きました。
毎日顔を合わせても私は何も感じなくなりました。

私はレイに仕事上の話だけをし、私の留守中の段取りを説明し、
あとは彼女に任せ自分でやるように指示をしました。
彼女は自分の裁量でできることをし、できないことは私に聞いてきました。

私は矢崎と相談し、私の留守中は矢崎に聞くようにとレイに伝えました。



私は結婚式の前日から10日間休暇を取っていました。

当初新婚旅行は海外に行く予定をしていましたが、
友美さんの妊娠を知り大事をとって取り止めました。
のんびりと車で温泉地をめぐる計画に変更してありました。



私は毎晩酒を飲みました。

鏑木さんとは、「独身最後」と称して女遊びもいたしました。
この「独身最後」という決め言葉は、夜の町の女性に大いにもてました。
私はどこでも普通以上のサービスを受けました。


結婚後もこの決め言葉を使って、何度かいい思いをしたことがあります。


今じゃ使っても信じてもらえないでしょうが、、、


ちょっと、楽しかった頃の思い出です。



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