J (2.結婚)
3. 結婚式 (1)
結婚式前の一週間、私は毎晩のように酒を飲みました。
同僚、上司、友人、、、毎日夜遅くまで飲み明かしました。
「独身生活最後」、これが決め言葉でした。
私は毎日フラフラになって出社し仕事をしました。 上司は目を瞑ってくれました。 同僚はフォローしてくれました。
結婚は一生に一度の自分が“主役”、 誰もがそう心得ているので、誰もが祝福してくれたのです。
レイとのことは、、、
私は毎晩の酒のおかげで、もうどうでもよくなっていました。 いや、正確には、どうでもよくなって行きました。 毎日顔を合わせても私は何も感じなくなりました。
私はレイに仕事上の話だけをし、私の留守中の段取りを説明し、 あとは彼女に任せ自分でやるように指示をしました。 彼女は自分の裁量でできることをし、できないことは私に聞いてきました。
私は矢崎と相談し、私の留守中は矢崎に聞くようにとレイに伝えました。
私は結婚式の前日から10日間休暇を取っていました。
当初新婚旅行は海外に行く予定をしていましたが、 友美さんの妊娠を知り大事をとって取り止めました。 のんびりと車で温泉地をめぐる計画に変更してありました。
私は毎晩酒を飲みました。
鏑木さんとは、「独身最後」と称して女遊びもいたしました。 この「独身最後」という決め言葉は、夜の町の女性に大いにもてました。 私はどこでも普通以上のサービスを受けました。
結婚後もこの決め言葉を使って、何度かいい思いをしたことがあります。
今じゃ使っても信じてもらえないでしょうが、、、
ちょっと、楽しかった頃の思い出です。
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