J (1.新入社員)
2.夏季研修 (13)
友美さんは、 「たぶん、恥かしかったんじゃないの?、 会社の人にそんなこと言えないでしょ、普通、」 と言いました。 「それもそうだな、うん、あ〜あ、もうグテングテンだ、 そろそろ帰って眠たいな〜、」 私は大きく伸びをしてあくびの仕草をしました。
「大丈夫?、明日二日酔いで辛くなっちゃうね、また、」 「うん、うん、もう帰ろっか、A部長に言ってくるよ、」
私は席を立ちA部長に「そろそろ、」、 と言って会計を済ませ、皆で帰ることにしました。
帰りのタクシーは相乗りでギュウギュウになって乗り込み、 誰がどう乗ったのかは分りませんでしたが、 大騒ぎをしながら宿舎に戻りました。
タクシーを降り、友美さんが私に駈け寄り、 「おやすみなさい、純一さん、」 とひと言言ったので、 私はキスしてあげたいと思いましたが、 皆の手前できませんでした。
私は、「うん、おやすみ、散歩、あしたしような、」 とだけ言って友美さんと分れました。
レイは、いつの間にか部屋に消えていました。
雨が降り続いていました。
(2.夏季研修 の項、終わり)
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