J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年11月10日(日)    何故私がその時に隠れたのか (プロローグ 終わり)

J プロローグ

2.彼女、レイ、について (3)


何故私がその時に隠れたのか、それは言うに及びません。
逢ってはならない、と、固く心に決めていたからです。

それにしてもレイは変わっていました。
栗色に染めていた髪は、元通りの黒髪に戻っていましたし、
丹念に化粧をしていた頃の彼女とは違い、
素顔に近い薄化粧しかしていませんでした。
着ている服装も以前のようなブランドものではなく、
よく見かける販売員の制服を纏っていました。

一見しただけでは、生活感あふれる、パートの主婦でした。

それでも私はレイを一瞬にして見て彼女を悟ったのです。


変わりはしていましたが、彼女は、レイ、でした。

私自身も変わっていましたが、私は私でした。

ここで、私とレイが巡り合って何が始まるのでしょう?
何も始まることはありません。
ただ、私たちふたりの間に、気まずいものが残るだけでしょう。


私は、今来た道をそうっと後戻りをして、
そのまま振り返りもせずにその場を立ち去りました。


その時私は、まざまざと思い出したのです。

忘れようとしていた彼女との恋愛の軌跡を。


この物語は、これから、その恋愛の軌跡を辿ることとなります。
そして、今に立ち戻り、再び始まるのです。

私とレイは、この日の数ヵ月後に、また始まるのです。


《プロローグ 終わり》



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この日記は全てはフィクションであり、
実在する人物をモデルにして書くものではありません。

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<作者からのMESSAGE>

稚拙な文章をお読み下さいまして、有り難うございます。
この日記は冒頭作中にも記しましたが、
私の長年温めていた恋愛小説を纏めたいがために、
思うに任せて書き綴っているものであります。

文章の乱れ、言葉遣いの過まり、等につきましては、
文章修養の過程にあると思って戴きまして、
ご寛恕戴けますと幸いに存じます。

また、今後の励みになりますので、
宜しければ、ご感想をお聞かせ戴ければと存じます。
GESTBOOKにお願い致します。

今後とも宜しくお願い致します。

                  02/11/10  Jean-Jacques
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尚、今後、上記の但し書き、
『この日記は全てはフィクションであり、
 実在する人物をモデルにして書くものではありません。』
につきましては、各章の終わりにのみ書き込むことにします。
予めご了承願います。
(いちいち入力するのが面倒になってしまったからです。)

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この物語はフィクションです。

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