J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年11月06日(水)    私の結婚

J プロローグ

1.私について (2)


私には年下の妻と子供がいます。

高校をでてすぐに就職した妻は、
世間のことをあまり知りませんでした。

同じ会社に勤めていた私に対して、
妻はいろいろ世間を知っている大人を感じたようです。

いつしか妻は年上の私に憧れ、
そして恋心を持つようになってゆきました。

性格は几帳面で、おだやか、気立てもよく、家庭的、
誰からも可愛がられ、誰からも誉められる、そんな女性でした。

私はといえば、結婚適齢期であったので、
周囲からせくように薦められ、やがて結婚。
誰もが祝福してくれた、幸せな結婚でした。

私にとってはこの上のない話でした。


ただ、残念なことに、
私には恋愛の情がなかったのです。
私は妻を愛していました。
今も愛しています。

ただし、それは恋愛の情ではなく、
妻を愛しいと思う情だったのです。


そのことに気づき始めたのは、
結婚後、3年がすぎたのちのことでした、

この物語のヒロイン、レイ、との恋愛によって。



xxxxx

この日記は全てはフィクションであり、
実在する人物をモデルにして書くものではありません。

xxxxx


  < Pre  Index  New >    


INDEX+ +BBS+ +HOME+ 
この物語はフィクションです。

My追加

+他の作品へのリンク+・『方法的懐疑』(雑文) ・『青空へ続く道』(創作詩的文章)