J プロローグ
1.私について (1)
私は以前今とは別の会社に勤めておりました。 ある事業の中心となって、部下を多く持ち、 意欲的に、精力的に、仕事をしておりました。
その事業が外的要因によりクイットされ、 私は責任をとってその会社を辞めたのです。
そのことについては、 おいおいこの物語の中で触れてゆきます。
私と彼女のこと、 そう、彼女、レイ、との物語のなかで。
今の私はごくありふれたサラリーマンです。
特に目立つこともなく、飄々として毎日を過している、 そんな風に周りからは見られがちです。
表向きは、そういう顔。
それで十分と心得ています。
本来の力を出すこともなく、 気概をもってことにあたる必要もありません。
力半分で丁度いい。
私の過去について知っている人間がいないからです。
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この日記は全てはフィクションであり、 実在する人物をモデルにして書くものではありません。
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