Christmas Seed
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2004年12月17日(金) ささやかなふしぎ。

12月、クリスマスシーズンになってから、
仕事でたずねるあちこちの会社や事務所にも
ツリーが飾られ、電飾が入っていたりします。

ある事務所では、大きなホワイトツリーに
華やかなデコレーションをほどこし、「気分だけでも癒されてます」と
午前様のカンヅメ仕事をされていました。
デパートにも負けないぐらい、きれいです。

さて、このところ日に2回は足を運んでいた事務所での話。

打合せ用のテーブルで数分話していると、
向かいにいたスタッフが上を見上げ、「あれーっ」と驚きます。
「ついた!」
頭上には高い天井から吊り下がったペンダントランプが5個並んでいて、
そのうちの一つは、ずっと前から切れていました。
それが、ぜんぶ点灯しているのです。
「あれって、つくんだ」
「えー、でもずっと・・・」
「切れてたよね」
「ああびっくりしたー」

さらに翌日。
打合せ用のテーブルに座って数分すると、
また頭上が明るくなって、例の消えていた電球がオンになりました。
相手は「また?やだー」と笑い、明らかに私を疑っています。
私は私で、何かよからぬ秘密を見られたような
落ち着かない気分になりました。

そのせいというわけではありませんが、
次から打合せは別の場所でしています。

もっとも、かつてないほどのテンションで、振り切れ御免、
いっぱいいっぱいの気力と体力を駆使していた状態が
終わったので、もう、下に座っても
回路はつながらないだろうと思うのですが。

というふうに、勝手な想像をして楽しめる、
ささやかなクリスマスシーズンのふしぎと出会いました。

そのライトは全部同じ時期にとりつけたものなので、
例の電球も、まだ寿命ではないのです。
(マ)


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