■壇ふみ
壇ふみ『父の縁側、私の書斎』を読む。壇ふみっていいな、と今さら気付く。もっと父親の威光や知性を笠に着た人かと思っていた。向田邦子より庶民的。石田千よりだらしなくて好感が持てる。まあ、とは言っても二世ですから……。この本にたびたび登場する壇一雄の『火宅の人』を読んでみたくなった。
それと、私は子どもの名前を考えるのが高校生くらいからの趣味なんだけど、今は「ふみ」か「ふみ子」にしたい。漢字なら「文(子)」か「史(子)」。「手紙」という意味。
■大学生気分
高円寺の4丁目カフェで話す。「9.11のあった大学2年から5年も経ったのか」と驚く。私が「まだ大学生気分を引きずって生きている気がする」と言ったら理由を聞かれた。
夜遅く帰ってきたり、朝ご飯を食べなかったり、仕事が忙しくなると洗い物をためたり、外食ばかりになったり。病気になると親に頼ったり、実家に帰ると眠ってばかりいたり。そういう一つ一つが学生時代と何も変わっていない。
「いつになったら地に足着いた大人になれるんだろう」。最近私はこんなことばかり書いている。
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