あと一ヶ月半ほどで今のアパートの契約が切れるので すこしづつ実家に荷物を持って帰っていて、 今日も埼玉にいます。
とにかく運ぶのに一番苦労するのが 雑誌と本の類。 実家に持って帰った雑誌の山から昔のを掘り起こして読んだ。 こういう作業は引っ越しとか大掃除のたびにはまる。
高校生の頃の「H」が出てきて。 初めて買った頃のじゃないかなあ。 クラスのおしゃれな女の子に、 「H」読みな、と言われてなんか綺麗な雑誌、 と思いながら訳も分からず買ったのを覚えている。 (今でも分かってないけど)
高校生の私に衝撃だったのが、 巻末の「個人情報」コーナー。
”女性求む!(女性編)”、 ”夕焼けが好きです、人が嫌いです、誰かと繋がりたい” この人たちは真面目なんだろうか、ふざけているんだろうか、 この意味の分からない固有名詞たち(今思えばアーティストとか、漫画の名前とかだった) は何なのだろうって、本当に理解不能な世界だったなあ。
■「メメント」のDVDを借りた。(遅いわね) 謎解きのようで面白い。 主人公の時間は 映画が進むにつれて後退していき、 最後に事件の「事実(真実?)」が暴かれる。
記憶とは何か?世界とは何か?真実とは何か?
時間軸が前に進む映画を見ることになれているので (当たり前だ、私たちの時間は前に進むのだから) 結構筋を追うのが疲れるけれど、 辻褄が合っていく快感は 村上春樹の「海辺のカフカ」や「世界の終わり〜」の パラレルワールドが 一つの世界に結びついていくときのそれに似ていると 個人的には思った。
瞬間ごとにすべてを忘れていくことは、 どんなに辛いことだろう。 しかし、それは同時にどんなに楽なことだろうと思う。
さっき起こったことが、 今の瞬間と何の脈絡も持たずに存在する。 ひたすら瞬間瞬間の、痛い、気持ちいい、美味しい、 ソファの感触、君の顔、それだけ。
そんな世界で生きたいと言って、実現しても困るのだけれど そんな世界で生きたいと思うほどに 色々なことが複雑に絡みすぎてぐしょぐしょだ。 (と書くほどぐしょぐしょなのか本当は知らない。 時間の感覚さえ分からない映画の中の彼の方が、 よほど複雑な世界を生きているんでしょう、贅沢言ってごめん)
■お笑いオンエアバトル 「なんでなろう〜なんでだろう〜なんでだなんでだろう〜」 の人たちが好き。 ジャージ着てきびきび動くだけで笑っちゃう。 今週は、あと二丁拳銃がよかった。
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