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ツミグワシ
こはしいづみ
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2003年06月18日(水)



部屋には畳があった

それだけ

それからコーヒーに砂糖を3杯入れて
ミルクも3杯入れて
いつものように飲んだ

どうしてかは考えなかった

すべてがすべからく苦しいのだと
そんなことも
言わなかった

畳があった

畳の間の細胞レヴェルの隙間には
ほこりにまみれて血の一滴や二滴も付いているだろうと思った
融和な着地で

畳はあった


ばからしいということを考えた
相応しくないということを考えた

考えてみたけれど

畳にはならなかった

細胞レヴェルの液体も
あっただろうに

畳にはなれなかった

なろうとしなかった


絞首台にした


それからわたしは

自宅を絞首台にした