昨日の時点では、今日会える予定だったけど。。
朝電話がきて、奥さん方のおばあちゃんが亡くなったらしく、会えなくなったと言われた。
残念だったけど、こればかりはしょうがないよね・・・とお互い言い合った。
今日の現場を聞くと、昨日に引き続き、私の職場の近くだったので、会えるかもねと言った。
「現場のとこの交差点で信号待ちになると思うから、その時に電話するよ。出なくていいから、かかってきたら私を探してね」というと「おう」と言われた。
現場が近づき、信号待ちになった時、電話をすると、少し先の作業着を着た男の人の一人が、胸ポケットの携帯を見て、こっちを向いて、手を挙げた。
あなただ!!!と私はときめきが止まらなかった。
なになに?この尋常じゃない胸のときめきは!!!と思うくらい、私はときめいて仕方なかった。
ニヤニヤが止まらない。
あなたは、手を挙げたあと、そのままこっちを見ているわけでもなく、しゃがみこんで作業を始めていた。
またこっち見るかな〜と思いつつ、青になって、車を走らせると、あなたの近くを通った時に、あなたが顔を上げて、私を満面の笑みで見送ってくれた。
その一瞬に見た、あなたの笑顔が、ものすごく印象的で。
幸せいっぱいになった。
あなたの、嬉しそうな、私を慈しむような、優しい優しい笑顔。
紛れもない、愛を感じずにはいられない笑顔。
あなたが、私に、こんな顔で笑いかけてくれるようになっているなんて・・・と、胸が苦しくなるほど嬉しかった。
昼間、仕事終わりに、あなたがまだ現場にいるかなと思って、電話してみた。
昼飯食べ終わって、車の中で昼寝しようかねと思ってるところだと言われた。
「じゃあ、今から通るから、見てね」と言って、電話を切った。
信号待ちで、現場のほうを見ると、車が止まっていて、すぐにあなたが私を見つけて、窓から手を挙げた。
信号が変わるまでの間、あなたがこっちを見ているようだった。
少し離れていたから、表情までは見えなかったけど。
青になって、ゆっくり通りすぎると、あなたの近くにきた時に、しっかりと顔が見えた。
あなたは、朝と同じような顔をして、笑顔で私を見送ってくれた。
未練を感じる気持ちには変わりないけど、一瞬でも心が通い合ったという事実は、言いようのない幸福感で満たされる。
まるで、ドラマのワンシーンのようだったと、私は帰り道、今日のシチュエーションを何度も何度も回想しながら、思った。
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