2009年06月04日(木) 10年券
朝も昼も電話。
本当は、迷惑がられる前に、ペースダウンしようと思っていたのだけど。 電話をかけたいという衝動は抑えられず・・・。
「多分ムリやろね〜」という言葉に甘えてしまった。
「やっぱりダメだった〜」と。
あなたは、おきまりの毒を吐いてから、「まぁ、いいのよ」と、優しく言った。
「どうせさ〜、私から電話がこなくても、こなかったな〜くらいにしか思わないんでしょ?」 「まぁね」 「だったらさ〜、何も思われないんだったら、声が聞きたいって欲望に素直にしたがったほうがいいんじゃないけ」 「相変わらず前向きやんね〜」 「そうよ。これが私だもん」
「そうだな・・・」
そして、、。 あなたのほうから。
「また昼にも電話してこんか」と言われて、朝の電話は終った。
昼間は。。
「もしもし〜」と普通に言ったのに。 「よ〜う。相変わらずハイテンションな声やんね〜(笑)」と言われ。
「そっちこそ(笑)」というと。
笑ったまま、肯定も否定もしなかった。
「おまえに早く会いたいね」と言われ。。
2週間予定が入ってて会えないので。
「今週はお前に会えないのは残念だけど」と言われた。
3週間後の土曜日は、あなたの誕生日で。 ケーキを食べながらお祝いしようと言ったら、「そうだね」と言われた。 「プレゼントはあげられない代わりに、ケーキとおいしいコーヒー用意しとくから、必ず来てよ」と言うと。 「おまえがリボンつけて、座ってたらそれでプレゼントよ」と言われた。
「じゃあ、10年券をあげようか。10年一緒にいられる券(笑)」
「なんよ、そう言っておまえ、彼氏が出来たら、もう俺とは会えないって言うんだろう」
「まぁ、それはそうかもしれないけど(笑)」
「でも、欲しいでしょ」
「欲しいねぇ・・・」
本当なら、「いらんが〜」と絶叫するはずの場面で。。
あなたは素直に、静かにつぶやいた。
朝から電話をした。
もう、予想しているような毒を聞くこともない。
ドキドキしながら。 「おはよ〜」ってさらっと言ってみた。 そしたら、あなたも、「おはよ〜」って優しい声で返してくれた。
昔のあなたなら。
「なんよ〜?なんの用よ〜?朝っぱらからかけてくんなっちよ〜(笑) 朝っぱらからお前の声なんか聞きたくね〜っちよ〜(笑)」と、わざと毒を吐いていたはず。。
昨日のお昼休み。
電話をかけたけれども、電話に出ることができませんって、モードを切り替えられて。 やばい状況にかけちゃったかな・・・って焦った。
うざいと思われてるんじゃないだろうかとか。 タイミング悪い時にかけやがってと毒づいてるんじゃないだろうかとか。
昔のトラウマで、悪いほうにばかり、思いが傾く。
それでも、気を取り直して、明るくメールを送ってみた。
さっきはごめんって。 報告したかったことを書いて、急いで知らせたかったから、メールしてみたって。
そしたら、、夕方、返事がきていた。 昼間は電話取れなくてごめんって。 報告の内容に対するコメントが書いてあって。 最後に、チュッって顔の絵文字が入っていた。
まさか、彼からこんな絵文字がくるなんてって。 それだけで心が舞い上がる。 でも、シモネタも混じっていて。。
「も〜う、せっかくのメールなのに、あんな保存できないような内容を書いてきて〜!」ってむくれたら。 「保存せんか」って笑っていた。
「保存なんかするな〜。さっさと削除しろ〜(笑)」って言われると思っていたのに。
「だってさ〜、メールなんてめったにできないじゃん」って言ったら。 「なんでね。していいのよ」って返ってきた。
いつもなら、はやく切ろうとするのは彼のほうなはずのに。 私のほうから切り上げた。
「また昼に電話していい?」と言ったら。 「おう」と即答してくれた。 「もうよか」って言われると思っていたのに・・・。
お昼の電話では。。
嬉しいことがいくつかあった。
彼が、家庭で息苦しい生活を送っているので。 「仕事が早く終った日には、私の部屋でくつろいでから帰ればいいよ」と提案してみた。
せっかく早く終っても、家に帰れば小さい子が騒いでいて。 疲れは癒されないだろうと思って。 私の部屋が、彼が1人になれる、息抜きの空間になればいいと思った。
私は、7時過ぎにしか帰ってこないから、5時に終った彼がゆっくりするには充分な時間がある。
もうすぐ誕生日の彼に。 形の残るプレゼントは出来ないから。 合鍵を。。
それが私のアイデアだったのだけど。。
提案した私に、即答だった。
「うんにゃよ。おまえのいない部屋に行ったって、つまらんってよ」
「なんで?1人になれる空間だよ?くつろげるんだよ?」と言っても。
「おまえがいないと嫌だ」の一点張りだった。。
まさか、彼から、そんな言葉が出るなんて。 信じられない気持ちでいっぱいだった。
2009年06月01日(月) 再会
どうしても心が戻ってしまう。
愛しくて仕方なのないあなた。
2年ぶりに会った。 私が、彼氏と別れたから。
つきあっている間は、かたくなに、会うのをやめていた。 電話は時々していたけれども、彼とのことを報告するような内容。
あなたはいつも、私のことを心配してくれて。 うまくいかないと悩んでいた時も。 いつも吐く暴言が嘘のように、優しい言葉をかけてくれていた。
「おまえのよさは、あとからじわじわわかってくるものだからな」
「彼も、離れてみると、おまえのよさに気付くと思うんだけど」
まるで、自分の気持ちを言っているように聞こえるその言葉に、嬉しいようなせつないような気持ちを覚えた。
たまには会いたいという私に。 会うなら襲うという彼に。 それだったら会えないという私。 どうして?会うだけの、会って話をするだけの関係にはなれないの?と私。 それはできない。おまえとの関係を、何もなかったような関係にしたくないとあなた。
うまく伝えられないけど。 とても胸がしめつけられる思いだった。
彼氏と別れて、数ヵ月後。 戻ってはいけないと思いつつ。 衝動的に電話をしてしまった。
「よ〜う、久しぶり。彼とはうまくいってるか〜?」 「別れたよ」 「本当にか?」 「うん。だから、会えるよ(笑)」 「おまえ〜、だったら襲うんやっど?」 「いいよ(笑)」 「ええとや(笑)」 「うん。だって別れたし(笑)」
あっけなくOKする私に、肩透かしをくらったように彼は軽く笑った。
どうしてダメになったかという話を一通りして。。 最後に彼は、とても優しい声で、また「おまえはいい女だと俺は思うよ」とさりげなく言ってくれた。
「ねぇ、昔の男ってドラマがあったの知ってる?」 「知らん」 「忘れられない昔の男に再会した時に、相手は結婚してて、それでも好きで燃え上がって不倫になる話なんだけど。その中でね〜、こんなこと言ってたよ。 「昔の男はなんでも分かり合えていて、居心地がいい」って」 「それはお前、男にとっても、昔の女は居心地がいいのよ」 と、またおだやかな声でしみじみとそうつぶやいた。
私のことを言ってくれてるんだな〜と思えて。 とても嬉しかった。
でも、もう戻れないところまできている私たち。 3人目の父親になってしまったあなたは、落胆したようだった。 「でももう、ありえんやろ?」 「何が?」 「俺は3人の子持ちの男だよ」 「もう家庭を捨てて恋愛をする気になれない?」 「いや、俺がじゃなくて、お前が。こんな俺はもう嫌だろ?」 「そんなことないよ。浮気がばれて、奥さんが離婚したいって言って、子供はいらないって言ったら、私、育てられるよ」 「そうか・・・(笑)」
「あの時、私にしとけばよかったのにね〜」 「だからよね・・・」
素直にそう発言するあなたの言葉を、信じられない思いで聞く。
「でも、子供の存在は大きいよね」
という言葉に落ち込んだり。
「お前と子供って言ったら、子供を取るだろうけど、お前と嫁って言ったら、お前を取るだろうね〜」
という言葉に、嬉しいようなせつないような複雑な気持ちになり。。
いろんなことを話して、一喜一憂。
2009年01月01日(木) ひとりごと
今の状況を幸せだと言わずに どんなことを幸せだというのだろう
それなのに
欲望はとどまることを知らず
愛しくて愛しくて仕方がなくて
恋しくて恋しくて
長い一日 今日も上の空
あなたが言ったひとつひとつの言葉を、何度も思い出しながら・・・
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