2009年06月21日(日) 写真
待ちに待った、あなたの誕生日。
ケーキを食べようと言って、あなたを待っていた。
私は手作りするつもりで、前から計画を練っていた。 あなたにはナイショで。
前の日も、朝も、「来れそう?」と確認して。 大丈夫よ。といわれた。
手作りなんて、愛がなければたいして喜んでもらえないと、過去の経験から知っていたけど。 今回は、喜んでもらえるような手ごたえがあって、作るのにとても気合が入った。
ピンポーンとチャイムが鳴って。 いらっしゃ〜いと言って。 「なんと、ケーキ作ったんだよ〜」と言うと。 「ほんとにか!」と、あなたは想像以上に驚いて喜んでくれた。
デコレーションが2種類あって、どっち食べる?って聞いてみた。
ひとつは、「Happy Birthday」ってお皿に文字を書いてあって。 上手く書けなかったんで、失敗した時を怖れて、もうひとつの皿には、書かなかった。
そしたら、あなたは、「せっかく字が書いてあるから、こっち」と、文字入りのほうを選んでくれた。
「すごいね〜。うまそうやらいね〜」とあなたは喜んでくれて、本当にうれしかった。
でも、ソファーに座って、私を呼んで。 「まずはおまえから」とキスをされた。 「先にケーキを食べると、ケーキ味になるからね」と言って、笑った。
甘いものが好きなイメージがなかったから、どうなのかな〜って心配したけど。 おいしいと言って食べてくれた。 小さいけど、生クリームもフルーツもたっぷりだったんで、「食べきれるところまででいいからね」と言うと「なんでね。全部食べるよ」と返ってきた。 「でも、今からご飯でしょ。無理しなくていいからね」と言うと「大丈夫よ」と言われた。 文字のチョコまで、フォークでガリガリ削って、食べてくれた。 ケーキに乗せた、ミントの葉まで。
本当に、ありがたいと思う。
ソファーに座って、のんびりと話をした。 歯みがきをしてあげるという約束や、全身マッサージをしてあげるって約束をしているけど、いつも1時間程度しか会えないので、いつも出来なくて。 「おまえとやりたいことがたくさんあるのに、時間が全然足りないな〜」と言ってくれた。 「だよ〜。飲み会の計画立てて、泊まりにきてよ〜」と言ってみたけど。 「そうだな〜」と言っただけで、その声に抑揚はなかった。
私は、あなたの精神状態を癒せるような、女になりたいと思うけれども・・・。 好きで好きでたまらなくて・・・。 愛情が欲しくて。 重くなってしまう。
あなたの重荷になるのが怖い・・・。 せつなさを隠して、笑っていられるのは、いつまでだろうか。。
あなたは多分、家庭を捨てる気はないだろう。 この生活に苦しくなって、終わりにするのは私。 この恋は、私次第。
あなたは、わずかにそれに怯えているけど。 それでも、それだけのこと。 私がいなくなれば、また、元の、今までと変わらない生活が訪れるだけ。 我慢しているようで、生活できているということは、そこまで追い込まれてはいないということだと、私は思っている。
世の中の、離婚をする夫婦は、どういう状況で決意するのだろう。
あなたには、まったくその気配が感じられないのだけど。。
ソファーで、あなたに抱きつきながら。 「ねぇ、写真撮ろうよ!誕生日の記念に」と言ってみた。 そしたら、あなたは、「撮らない〜」と言った。 撮らせてくれない理由は、こんな関係だから、証拠は残したくないから?と一瞬悲しくなった。 「なんでよ〜!撮ろうよ〜!」とねだっても、「嫌〜」と拒絶。
「前回が一夏で終ったからね。写真を撮ったら、おまえが写真を思い出に残して去っていきそうだから、まだ撮らない」と言った。
それが理由!?ととても驚いた。
状況は、私の知らないところで、深まっている。
こんな幸せな状況を、奥さんや子供のことで胸を痛めて落ち込んでいるなんて、ナンセンスと思いたいけれども・・・。
それでもやっぱり。 苦しくて、つらい・・・。
2009年06月17日(水) 素直
2日ぶりに、電話をした。
本当は、今週いっぱいかけずに頑張ってみようと思っていたのだけど。 耐えることができなかった。
どうしたんだろうって心配してるかなって思う反面。 以前、つらくなって連絡をやめて、向こうもそれを察してそのまま遠のいてしまったことがあったので、またそう思われていたら、意味がないと思って。
朝の電話は忙しくて、久しぶり〜程度の会話しかしなかったけど。。
お昼の電話では、たくさん話をした。 私は常に、終わりを意識していて。。 こんな関係は長くは続かないと思っていて。
「も〜う、電話してこないんだから。 どうしたんだろうとか思わなかったわけ〜? このまま本当にずっと電話がこなくなったらどうするつもりだったの?」と訊ねてみた。
気になって仕方がなかったという言葉を聞きたかったけど。。 言われるはずはないと思ってはいた。
「どうしたかね〜」 あなたはものすごく考え込んで、「その時になってみないとわからん」と言った。
「どうもせんが〜」って本音を隠して即答すると思っていたので、意外だった。。
そして、「なんでお前はすぐ終るとか言うわけ?」と言われた。
「そりゃ、おまえには幸せになってもらいたいし、いい出会いがあればそっちを優先してもらってかまわないけど、 すぐすぐのことじゃないだろ。だから今は我慢とかせずに、会ったり楽しく話をしたりしたいわけよ」
「そうだよね。今の幸せを楽しまないといけないよね」
「そうよ。俺は前からそう思っているよ。我慢するとか考えるな」
「そっちも、好きなら好きとか、会いたいとか、電話がなくて淋しかったとか、素直に言ってよね〜」
「まぁ、最後の時に言うわ〜」
「最後って〜!そういえばね〜、また結婚相談所から、お見合いのアポがあったんだよ〜」
「なんよ、お前、モテモテやんね〜!」
「だよさ〜。だから、いつまでも今の状態が続くとも限らないんだよさ。 だから、好きなら好きとか、会いたいとか、思ったことを素直に表現してくれないと」
「そうだね〜」
多分、今までの習慣から、すぐすぐ愛情を表現してくれることはないだろう。
でも、私の言ったことに反応して、考えてくれたことに、とても驚いた。 昔のあなたなら、「言うか〜!」と即答だったに違いないのに。 思っていても、天邪鬼で言わないだろうし、私のためを思って言わないのだと思っていた。
二年前は、アイシテルとか、好きと私が言うことに対して、「もっと言え」と言って、ギュッと抱きしめてくれた。 でも、私が「私にも言ってよ」とおねだりすると。 「言わない」と言われた。 好きだと口にすることは簡単だけど、それによって、お前はつらくなるだろう?だから、俺は、あえて言わない」と。
好きだけれども。 愛しているけれども。
それ以上のおまえが望むことをしてやれないという、彼なりの優しさだったのかもしれないけど。
その思いが残っていて、今でも、言わないのかなと思っている。 あの思いが、今はどう変化しているのだろう。
私が、今でも忘れずに心に深く刻まれているあのセリフを。
2年前に、つらくなって、もう会わないと別れをつげたあの日から。
久しぶりに会えたあなたは。 私をギュッと抱きしめて。 「やっと会えたな」と言った。
前より少しだけ愛情を表現するようになったあなたに、もっと言わせてみたくて、いろいろ問い掛けてみる。
前より素直に愛情を表現してくれるようになったあなたに、昔以上の愛情を感じることがある。 気が付けば、これを相思相愛というのだろうか。。
人生で初めての。
今週末は、あなたの誕生日。
前々から、ケーキを食べようと言っていたけど。 「週末は大丈夫そう?」と聞いてみたら、「今のところそのつもりよ」と言われた。 「わからん」とか「行けたら行く」とかいう言われ方に慣れている私は、ついマイナスな感情に流されてしまうけれども。
「ちゃんと、会える時は会いに行くから」と言ってくれているあなたの気持ちを、素直に喜べるようになりたいと思う。
2009年06月09日(火) 誕生日
こんなに幸せなことってあるんだな〜。
家に帰り着くと、玄関のドアノブに、花束がかかっていた。
すぐに、H君!?って思ったけど。。
まさか、花束を贈ってくれるなんて・・・って、信じられなくて。 中を覗き込むと、メッセージカードが入っていた。
手書きで、おめでとうって。
本当は、朝の電話で、おめでとうメールが欲しいってお願いしてあったんだけど。 わかった〜って言ったのに、お昼になっても来てなくって。
お昼に、「まだメールこないんですけど〜?(笑)」って催促して。
「今日は会いに来ないの〜?誕生日だよ〜?」って言ってみたんだけど。 「どうしようかね〜」って言ってて。 「今日くらい遅くなるって言って帰ってもいいんじゃない〜?」って言ってみたりして。
H君は、う〜んと迷いながら「うんにゃ、おまえをこれ以上喜ばせる必要はない〜!!!」って大声で毒を吐かれて。 「も〜う」って言ってたんだけど。
彼の仕事がバタバタしてて、あまり話せなくて2分くらいで切ったんで、不完全燃焼で、メールをしてみました。
最近ゆっくり話せてないからしょんぼりだ〜みたいな。 おめでとうメール待ってるからね〜って書いて。 指輪の絵文字を出して、この絵文字希望って書いたの。 せめて、絵に描いた指輪のプレゼントをもらって、保存しとこうと思って。
でもまぁ、彼のことだから、甘えるな〜とか言って、送ってこないだろうな〜って思ってたんだけど。
結局、仕事が終って、メールをチェックしてみたけど、届いてなくて。 今から行くからって着歴が残っているわけでもなく。 今日は来ないの〜?ってダメだししようとして、電話をかけても、つながらないし・・・。
やっぱりダメか〜。 それだけの関係か〜ってせつなく思いながら、とぼとぼと家に帰ったのよね。
そしたら、花束が見えて・・・。
そして、その手書きのバースデーカードには。。。
メールできなくてごめん。
(指輪の絵)←これでいいですか?
って、手書きの指輪の絵が書いてありました。
いつまでも素敵な女性でいてくださいって…。
こんな憎い演出(>_<)
来ないって言ってたのに、花束を買って、届けてくれたなんて。
どんな顔をして、花束を注文して、メッセージを書いたんだろう。 階段を上がって、玄関の前で、花束をかけて。 ここに来てたんだ・・・と思うと。。
感動で、玄関先で、号泣でした。
2009年06月06日(土) 恋する瞳
会いにきてくれた。 仕事帰りに。
会いたいというと。 会ったら襲いたくなるから行かないと言われた。 大丈夫。そうならないようにするから。 と言うと。 我慢できないと言われた。
じゃあ、外で少しだけ会おう。 車に少し乗せて。 少しドライブしよう。 車の中でキスだけしよう。
と、提案すると。
じゃあ、少しだけねと言われた。
わがままだったとは思うけど。 会いたくて会いたくて。 わがままを通した。
着いたよと電話がきて。 うかれて降りていくと。
優しい顔のあなたが、迎えてくれた。 会いたかったと言うと。 俺もそうよと言われた。
カレーを作っていたので、食べにこない?と聞くと。 いいねぇと言ったけど。 襲わずにいられないからやめとくと言われた。
来てよ来てよとせがんだけど。 かたくなに断られた。
おまえが、Hせずに会うことは出来ないのって言うからよ。 と言われた。
なんとなく、体だけの関係なのかな〜と昔から思っていたところがあって。 今も、会うたびにHをするのかな〜と思って。 それ以外で会うことはないのかな〜って。 そういう思いがあったのだけど。 彼なりに考えたみたいで。
おまえがそんなことを言うから、違うってことを証明するためにも、こういう何もせずに会うって日を作りたいと言った。
そういうふうに、大切に考えてくれたことがとても信じられなくて、嬉しくて。 びっくりした。
これでもものすごく我慢してるんだからと、あなたは困ったように笑った。 お前にムラムラしてたまらないと言った。 そうなの?と照れ隠しで、笑いながら聞くと、そうよと、自分の固くなった股間を触らせた。
部屋には来ないというので。 長い長いキスをして。
渡したかったものがあったことを思い出して、取りに戻った。
お揃いの携帯ストラップ。 お揃いのものをつけたくて。
普通に買ったものをあげても、つけられないと思って。 考えたのは、ジュースについてるおまけ。
スーパーに行ったら、あんまりなかったんだけど。。 CCレモンのストラップを買ってみた。
お揃いで買ったから。 お揃いでつけようと言うと、「おう」と素直に受け取ってくれた。 いらないとか言われるかと思っていたのに。 でも、携帯につけるとすぐに取れてしまうから、車の中のどこかいい場所につけようって言っていた。 どこにつけても、お揃いだし、喜んでくれたことが意外だった。 嬉しくて、幸せだった。 また何か他にいいのがあったら、また買っとくから♪と言うと、わかった〜と言ってくれた。
離れがたかったけど。 もう帰れと言われ。 キスをして抱きつくと、優しい顔で微笑んで抱きしめてくれた。 随分話がそれたんで、どうなのかな〜と思って、まだ元気なの?と股間を触ってみると、「もちろんよ〜」と言った。 「なんか嬉しいね」って言って、チュッとすると。 「も〜う、お前は絶対許さん」と言われた。
車を降りる時に見た、あなたの、恋するような困ったような表情が忘れられない。 いつのまに、彼は私に対して、こんな顔をして見つめてくれるようになったのだろう。
嬉しいはずなのに満たされない。 こんな恋愛を選んだのは自分だけど。
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