ドキュメンタリー映画のような この作品を観ていたら、映画の世界と日常のニュースの世界が リンクしてしまい、複雑な気持ちになりました。
主人公オリヴィエ(演じるのもオリヴィエ・グルメ)は 刑を終えた人々に大工仕事を教える教官。 そこに息子を殺した犯人であるフランシスがやってくるのですが。
犯人とわかっていながらも 決して声を荒げるでもなく、 心の中は憎さで一杯なのに。 オリヴィエの感情を抑えた演技が 逆に痛々しく、迫ってきます。
私など、今が復讐のチャンスだぁぁ。 (なんて、ホラー映画の観すぎと反省) という場面でも、さらりと切り抜けるオリヴィエ。すごすぎます。
とにかくセリフが少なく 画面が流れていくように過ぎていきます。 正直フランシスが登場するまで、 寝不足の自分、ちょっと眠りそうになりました。 が、フランシス登場後は 同じ流れるような画面でも、 かなりぴりぴりきます。 でも、そんな中にも くすっと笑えるような、感情のずれを表していたり。 ダルデンヌ兄弟監督やりますな。
フランシス演じるモルガン・マリンヌも印象的ながら、 やっぱりオリヴィエのまるで演じていないような演技(。。。)が より余韻を残す作品でした。
ああああああでも、答えを出すのは難しすぎる。。。。。。
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