あずきの試写室

2004年06月09日(水) 「マグダレンの祈り」

正直すごい映画を観てしまいました。
特に女性の観点から見ると
えええこんなことが実際にあったって
アイルランドって一体。。
いえ、こんな修道院も存在したのかと
唖然としつつ、人間ってなあと
奥深くまで、考えさせられる作品でした。

19世紀に堕落した女性や娼婦のための避難場所と
されていたマクダレン修道院が
20世紀に入り、カトリック教会に。
修道院とは名ばかりのこんな悪夢のような場所へ
3人の女性が入ってくることから始まります。

3人の罪(といえないよねー)は
現在の日本からみたら、え。。それって女性だけの罪??
なんて思ってしまうほどです。
だって性の問題って女性だけのことじゃないじゃんねー(すでに文句中)
なのに、修道院での仕打ちはとんでもないです。
一切私語は禁止。
朝から晩まで無償で洗濯仕事。
シスターや神父の言葉は、何でも聞く。
って刑務所よりひどいかも???
勿論脱走を試みようとするならば、
酷い仕打ちが待っています。

観ていて、嫌な気持ちになると同時に
一体彼女たちはどうなってしまうのかと気になって
目が離せなかったです。

主役3人もさることながら
私が気になったのは、クリスピーナ演じるアイリーン・ウォルッシュ
決して美人ではないけれど、彼女の演技は心にささりますね。
そして、悪の総本山(違います)修道院の院長でありシスターのブリジッド。とにかくふふなんて笑顔で、冷酷です。

自分の住む国から遠く離れた国には
すぐ最近まで、いあ現代でも
理不尽な生活に苦しむ人々がいるのであり、
映画という表現で世界に発信した
ピーター・ミュラン監督に熱き抱擁を。
1996年までマグダレンが存在したとは。。。。。


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