あずきの試写室

2004年05月19日(水) 「ビック・フィッシュ」

「ビートルジュース」や「シザーハンズ」で
幻想的な御伽噺的な世界を
見る人に印象づけたティム・バートン監督ですが。
この作品でも、父から語られる
数々のエピソードに出てくる御伽噺的世界が
丁寧に描かれています。
そんなことあるわけないよーと
一言で片付けてしまったら
それまでなのだけれど
(息子である主人公の気持ちも分からないでもないよね)
御伽噺のような世界に隠された真実。

現実のシーンよりも
やっぱりエピソードシーンが生き生きしていて楽しい。
個人的には、シャム双生児姉妹がかっこよかったなあ
(ちょっとしか出てこないけど)

もっとアリソン・ローマンの出番が多いのかと
思っていたら、わりと少なくて残念。
でも大人になったらジェシカ・ラングって
結構似合っていますね。
それに対して、ユアン・マクレガーが
アルバート・フィニー(ちょっと苦笑)
でも、お父さんの味わいはありますねー。

相変わらずスティーブ・ブシェミは怪優だなあ。
容姿を見ているだけで不安になるけれど、
場面がぴりぴり決まりますね。

ほんとに優しい魔法にかかったような。
見終わった後心が温かくなるような。
切なくはあるけれど、
監督の眼差しが行き届いた作品でした。


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