あずきの試写室

2004年04月29日(木) 「列車に乗った男」

ルコント監督の最新作は、女性の登場がほとんどなく
中年の男性二人が、ほぼ全編を通して
登場するという、実に地味な作りの作品に
仕上がっていました。

でも、どっこいこの中年男性。
マネスキエ(ジャン・ロシュフォール)と
ミラン(ジョニー・アリディ)のふたりが
対照的でありながら、
どちらもなんとも言えない雰囲気を漂わせて
印象深いです。

個人的には、やたら人懐っこい元教師役のマネスキエが好きかな。
といっても、そばにいたら
結構鬱陶しく思うかも(笑)

寡黙なミランは、元サーカス団員。
流れ流れてやってきた街で強盗をしようと
たくらんでいるのですが。
いやーこの強盗仲間のひとりが笑えます。
コメディでは、決してないのですが
かなり異色な存在かも(笑)

ストーリーは、いたってシンプル。
だからこそ、二人の演技が際立ってきますね。
列車に乗った男の目指したものは
一体なんだったのか。
自分の胸に問いかけてみたくなる
そんな余韻が残りました。

見終わった後
劇場入り口のチラシの中に、
今から楽しみにしている
トヨエツの「丹下左膳」を発見!
おお、こういう雰囲気なのかと
早速ゲット。わくわく。
これで、林不忘ブームが起きるか!(無理か。。。)


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