| 2004年04月26日(月) |
「ロスト・イン・トランスレーション」 |
ここのところ続けて2本見た スカーレット・ヨハンソン作品。 先日の「真珠の耳飾りの少女」では まるで絵の中から抜け出してきたような 雰囲気が漂うスカーレットでしたが。 今回は、監督フランシス・コッポラを ちょっと若くして、日本に滞在していた日々は もしかしてこんな風な女性だったかも? なんて思わせてしまうほど、 似た雰囲気を醸し出していて。 これぞ変幻自在のスカーレットだわん と思ってしまいました。
日本を舞台にした外国映画というと どうもへんちくりんな日本人が登場して、 見ていて必ず違和感を感じていたのですが。 この作品では、主人公ふたりの 外国に滞在することによる違和感が、 うまい具合いに出ていて、良いです。
勿論日本人て?なんて思えるところもあるものの、 (マシューは怪しいよね笑) 以前に見たような、極端な日本人像ではなかったので 作品世界にすんなり入っていけた気がします。
ビル・マーレイのあくの強い演技は抑え気味で、 ちょっと戸惑っているような雰囲気が なかなか良かったです。
お気に入りのシーンは、高層ホテルの窓際に膝を抱えて座り 寂しげに外を見つめるスカーレットの姿。 まるで宙に浮いているような、 心が安定していない、そんな不安な気持ちが 画面からふわふわ浮き出てくるようでした。
でもなんといっても、男女二人のプラトニックな関係が 作品の雰囲気を壊さず、まとめていたような気がします。
それにしても、数年前の正月明け舞台となったパークハイアット東京に 大奮発して泊まったことがあるのですが、 確か6万はしたんです。。。 スカーレット夫妻は何泊したのかなあ なんて余計なことを考えると雰囲気がぶち壊しです。いけないいけない。
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