あずきの試写室

2004年04月15日(木) 「真珠の耳飾りの少女」

フェルメールというと一番に浮かぶのが
この作品のタイトル「真珠の耳飾りの少女」です。
絵の中の少女は300年以上の
時を越えて、見ている人々を
逆にみつめているような、不思議な
そして魅了される作品ですが、
原作者もきっと、そんな少女のモデルはどんな人だったのだろう?と
思わずにはいられなかっただろうと想像します。

「フリーダ」も作品が動くように、生かされた映像でしたが、
「真珠の耳飾りの少女」もフェルメールの作品
そのままなのでは?と思えるほどの
映像が素晴らしいです。
1665年という時代が、画面の中で
繰り広げられていく快感。
といっても、風俗や土地がメインということではなく、
あくまでフェルメールの視点で見た
少女であり、雲であり、絵の具たちであり。
勿論それは、少女の目から見た世界でもあります。

とにかく、少女グリート役のスカーレット・ヨハンソンが
ぴったり!実はスカーレットの作品はいくつか見ているにもかかわらず
最初ぴんときませんでした。
一瞬新人?なんて思うほど、ういういしい。
フェルメールとグリートのやりとりは
ちょっと手がふれたり、何気ないしぐさなのに
見ているほうがどきどきしてしまう。

「フリーダ」の燃えるような生活と
絵を売ることで生計をたてていく「フェルメール」の生活は
静と動ぐらい違いがあるけれど、
心の奥底に息づく、作品への情熱は
どちらも痛いほど伝わってきて、
絵画の持つ力に、胸を打たれたのでした。

ああオランダ行って、実際に少女の絵を見たい!!


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